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ECサイト運営で絶対に設定すべきGoogleアナリティクスの「目標」と「eコマース」


こんにちは。nex8事業部の砂森です。
前回より「Googleアナリティクスを使ったサイト解析の基本」をお伝えしていますが、第2回目はGoogleアナリティクス上での「目標」と「eコマース」について詳しくご説明します。

この2つをしっかりと設定すると、Googleアナリティクスで取得できるデータとサイトで設定した目的を紐づけて見ることが出来るので、アクセス解析をより効果的に行うことが出来ます。
eコマースの設定の仕方は少しややこしいので、ていねいに解説していきますね。

Googleアナリティクス特有の用語も出てきますので、用語や基本的な見方に不安のある方は、前回の記事からご覧ください。

「目標」と「eコマース」を設定することの重要性

あなたのサイトはどういった目的があって作っていますか?
商品を購入してもらうため、資料請求をしてもらうため、記事を読んでもらうため、とにかく知ってほしいため・・・色々とありますよね。

「目標」は、サイトを訪れたユーザーにして欲しいことを具体的に定義したGoogleアナリティクス上のさまざまなゴールのことを言います。
「eコマース」は、その「目標」を売上に基づいて見るためのレポート機能です。

「目標」と「eコマース」を設定すると「レポート」の[コンバージョン]の項目から目標に関連するレポートを見ることが出来るようになります。

それだけでなく、例えばランディングページのレポートであれば、「目標」についてのカラムが追加され、このランディングページから来たユーザーはどれくらい目標を達成しているか、というのが分かります。
逆もしかりで、目標を達成しづらいページも分かるのですが、どうすればその目標が達成できるのか改善すべき点が見えるので、これはむしろポジティブにとらえることが出来ます。

うさぎとかめ

「目標」の設定をすることは、あなたのサイトを改善する際の軸を持つことが出来るということになりますね。
もしこの軸がなければ、セッション数の増減に一喜一憂するだけだったり、サイトの目的達成においては、あまり意味のないページを改善してしまったり、ということになってしまいます。

Googleアナリティクスでサイトの解析をするのは、「サイトの目的を達成するために、このページはこう改善すべき」という情報を得るためなのです。

目的を持ってサイトを作り、Googleアナリティクスを導入しているのですから、ページを改善していくことで、望む結果を出してくれるサイトに近づけていくべきですよね。
ではそのために早速、目標設定の仕方についてご説明していきます。

目標設定の仕方

目標の作り方

せっかくなので、このnex8ブログをモデルにGoogleアナリティクス上で1つ「目標」を作りながら、それに沿って設定の仕方を説明していきます。

nex8ブログには資料請求とか購入といった一般的なコンバージョンにあたる部分がありません。
なので今回はブログを読んでnex8や弊社サービスに興味を持ってもらえることをゴールと見立て、ブログ上にある弊社のサービス紹介ページにユーザーが訪れた時をコンバージョン地点(目標達成)とします。
ECの場合であれば購入完了ページにユーザーが訪れた時を目標達成にするよいでしょう。

では設定をしていこうと思うのですが、その前に2点注意事項があります。

(Ⅰ)ブラウザ環境について
Internet Explorerを利用している場合、途中に出てくるラジオボタンが押せないなど、設定出来ないことがあるので、ブラウザはFirefoxかchromeにしてください。

(Ⅱ)権限について
例えばあなたがレポートを見るだけの権限しか与えられていない場合は設定が出来ないので、管理者に編集権限を付与してもらう必要があります。

以上2点に注意して、目標の設定をしていきましょう。

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最初にこちらの「管理」を開いてください。

6-2,12
次に、「目標」に進みます。

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[+新しい目標]を開いてください。

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「① 目標設定」では、その目標の名前を決めます。
「テンプレート」は、Googleアナリティクス登録時にプロパティで事前に設定した「業種」によっていくつか選択肢がありますので、nex8ブログとあなたのサイトでは表示されている内容が異なる場合があります。
事前に「業種」を選択していなければテンプレート画面は出てきません。

今回目標として設定したい「特定ページへの遷移」を計測する項目はここにないので「カスタム」を選び[続行]をクリックして次に進みます。

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「② 目標の説明」では、名前を任意で付け、タイプは「到達ページ」を選択して[続行]をクリックして下さい。

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「③ 目標の詳細」では、「到達ページ」にドメイン以下のURLを入力し、保存して下さい。

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先ほどの「管理→目標」の目標一覧ページに今設定した目標が追加されていますね。
オンになっていればこの目標の測定がされているということです。

6-7.5
目標が正しく設定されているかは[リアルタイム]のレポートから確認することが出来ます。
実際に目標に設定した動きを自分でしてみて(今回ならば弊社サービスの紹介ページに訪れてみる)[リアルタイム]のレポートに反映されているか見てみましょう。

また目標は最大で20個まで作ることが出来ますが、ここでも注意点が2つあります。

(Ⅰ)計測は目標を設定したところから始まり、過去のデータをさかのぼって合算することは出来ない。
必要となりそうな目標があれば、あらかじめ決めて設定しておいた方がよいでしょう。

(Ⅱ)一度作成した目標は削除が出来ないので、それほど重要でない目標設定はしない方がよい。
削除は出来なくても設定内容を変えることは出来るので、途中から別の目標として使えます。
ですが、設定変更の前後で異なる目標のレポートが混在し、正確に数字を追えなくなる可能性があるので、あまりオススメはしません。
どうしても21個以上目標を作りたい時は新しい「ビュー」を作成すれば可能となります。

目標タイプの設定

先ほど設定した目標では、目標タイプを「カスタム」の「到達ページ」にしましたが、「カスタム」からは全部で5つのタイプを設定出来るので簡単にご紹介します。

1.到達ページ
これは先ほど作成した目標と同じですね。
指定したURLに到達した時を目標達成とします。

 

2.滞在時間
1回の訪問で指定した時間よりユーザーが長く滞在していたら目標達成とします。
選べる条件が「超」しかないので、5分以上を条件としたい時、数値には4を入れる必要があります。

 

3.ページビュー数
1回の訪問で指定した数よりも多くユーザーがページを見たら目標達成とします。
ここも滞在時間と同じで条件が「超」なので注意してください。

 

4.イベント
例えば資料請求ボタンをユーザーが押した時を目標達成としたい場合、その瞬間のURLは指定することが出来ません。そういった、ユーザーが起こしたアクション(外部リンクのクリックやPDFファイルのダウンロードなど)の回数を計測したい時はこのイベントを選びます。

 

5.スマートゴール
Google Adwords(Googleの提供する広告配信サービス)経由であなたのサイトに流入したアクセスを分析、その中から成果につながりやすいアクセスを定義し、それと同じアクセスがあれば成果として測定する仕組みです。
よってGoogle Adwordsを実施していなければこの項目は選ぶことは出来ません。

目標値の設定

先ほど入力しなかったですが、目標の詳細を決める際にオプションとして「値」を入れる欄があります。

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これはその目標にどれだけの価値があったかを任意で設定出来るというものです。
例えば資料請求1件につき、1000円の価値があると判断出来るなら1000と入力をして下さい。

ただしECサイトの場合、成果である購入の金額がバラバラなので値は入れないことを推奨します。
1回の購入に対する売上や流入経路は「eコマース」を設定することで分かるようになります。
こちらについては後ほどご紹介しますね。

目標到達プロセスの設定

もう1つオプションで「目標到達プロセス」というものがあります。
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これはあなたのサイトに訪れたユーザーが目標に到達するまでの経路を任意で指定し、その経路のどこで流入をし、どこで離脱したかを確認できる機能です。

今回は例として、目標ページ到達の前に「nex8ブログとは」のページを見たユーザーを指定しています。
「必須」をオンにすると、ステップ1を経由したもののみで測定がされます。

目標到達プロセスのレポートは「レポート」の[コンバージョン→目標→目標到達プロセス]から見ることが出来ます。
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作ったばかりなので数値が少ないですが、「nex8ブログとは」に来たユーザー6人のうち3人はサービス一覧に進み、残りの3人は別ページに遷移していることが分かりますね。

この「目標到達プロセス」を設定することの有意性は、ECサイトのカートページから購入完了までのどこで離脱が起きているか、いわゆる「かご落ち」の原因特定に役立つことです。

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例えばカートから購入完了までの間に、「カート→住所入力→配送方法選択→決済方法選択→内容確認→購入完了」というフローがある場合、上記のように設定をしておくと、どこの段階で最も離脱が起きているか分かります。
これはコンバージョン率の改善にそのままつながりますので、ぜひあなたのサイトの購入フローに合わせて設定してください。

目標の設定は以上となります。
やってみると意外と簡単であることが分かるので、ぜひ一度実際に目標を作ってみてください。

「eコマース」の設定方法

続いて「eコマース」の設定について。
やることは2つで、「eコマースを有効にする」ことと「eコマース用のトラッキングコードを設置する」ことになります。

それではまず「eコマースを有効にする」からやっていきましょう。

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先ほどと同じで[管理→eコマースの設定]に進んでください。

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「① eコマースを有効にします」の、ステータスと関連商品の有効化をオンにして、[次のステップ]をクリックしてください。

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送信をクリックすればeコマースを有効にしたことになります。
(拡張eコマースの設定について、今回はGoogleアナリティクスの基本ということもあり、まずは売上情報と紐づけたアクセス解析のみをマスターして頂きたいため割愛します。)

 

続いて、「eコマース用のトラッキングコードを設置」していきますが、この記事では、2014年の4月3日より新しくなっているユニバーサルアナリティクス(analytics.js)のトラッキングコードを用いた方法をお伝えします。
従来までのGoogleアナリティクス(ga.js)のトラッキングコードとは記述する項目が異なるのでご注意ください。

下記にeコマース用トラッキングコードの例を記載したので、これをコピーし、あなたのサイト用に修正をして購入完了ページに設置してください。

このトラッキングコードは、こちらのページに記載されている方法を元に、サイト内の購入完了ページ以外に使われている、ページビューを計測するトラッキングコードに追記をすることでeコマース用としています。

<script>
  (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
  (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),  m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
  })(window,document,'script','https://www.google-analytics.com/analytics.js','ga');
  ga('create', 'UA-********-*', 'auto');
  ga('send', 'pageview');


ga('require', 'ecommerce', 'ecommerce.js');

ga('ecommerce:addTransaction', {
  'id': '1234',             // transaction ID(トランザクションID)
  'affiliation': '',        // affiliation or store name(ショップ名など)
  'revenue': '9720',        // grand Total(総計)
  'shipping': '',           // shipping(送料)
  'tax': ''                 // tax(税金)
});

ga('ecommerce:addItem', {
  'id': '1234',             // transaction ID(トランザクションID)
  'name': 'カシミヤパネルボーダーニット',  // product name(商品名)
  'sku': 'NE0953X',               // SKU/code(商品SKU)
  'category': '洋服',            // category or variation(カテゴリーなど)
  'price': '9720',             // unit price(単価)
  'quantity': '1'              // quantity(数量)
});

ga('ecommerce:send');
</script>

各項目で指定したい値がない場合は空欄として下さい。
またトランザクションIDや、商品単価、商品SKUといった商品を購入するごとに値が変わる項目は、自動で異なる値が出力されるように設定する必要があります。

参考までに上記のタグがどういった動きをしているか簡単に説明します。

・<script>~ga(‘send’, ‘pageview’);
ここまでは通常計測のものと変わりません。
次の行以降が追記部分となります。・ga(‘require’, ‘ecommerce’);
analytics.jsのプラグインとしてeコマース用の機能が使えるので、このコマンドでまずプラグインの機能を呼び出しています。

 

・ga(‘ecommerce:addTransaction’);
トランザクションの追加を行います。トランザクションとは購入処理のことで、ここでは1回の購入に対するトランザクションID(注文番号)、ショップ名、総計、送料、税金が記入できます。
必須事項はトランザクションIDです。

 

・ga(‘ecommerce:addItem’);
1回の注文の中でカートに入っていた商品(購入された商品)の詳細を記述します。
トランザクションIDは上記と同じものが入り、商品名~数量までは買った商品の種類の分だけ繰り返し処理が行われるように設定をする必要があります。
必須事項は、トランザクションIDと商品名です。

 

・ga(‘ecommerce:send’);
購入内容をGoogleアナリティクスへ送信しています。
送信された情報を元にレポート画面への反映がされています。

これでeコマースの設定は完了です。
ちゃんと設定出来ていれば、[コンバージョン→eコマース→サマリー]で、下記のようなレポート画面を見ることが出来ます。

6-ex1_n
ここで、トランザクション数は注文された数、固有の購入数はカートに入れられた商品の数、数量は商品の合計点数を指します。
例えば1回の注文でシャツ2着とパンツ1本の購入があったとすれば、トランザクション数:1、固有の購入数:2、数量:3ということになります。

6-ex2_n
また「1.目標とeコマーストラッキングを設定することの重要性」で述べたとおり、ランディングページを見てみると、右はじのカラムにeコマースのカラムが追加されており、これを見ることで一番貢献度の高いページがどこだったか、ということも分かるようになります。

上記のような通常の設定方法だと少し面倒ではあるのですが、あなたの運営するサイトがカート会社を使っているなら、かなり簡略化できます。
例えばショップサーブを利用しているのであれば、ショップサーブ管理画面の[アクセス集計タグの設定]で、Googleアナリティクスから取得できるUAから始まるトラッキングIDを入れるだけで設定は完了します。
他にも、MakeShopやカラーミーショップ、Futureshop2など対応しているカート会社は多くあります。(2016年8月時点)
あなたのサイトの使っているカート会社も対応している可能性があるので、提供会社に問い合わせてみて下さいね。

まとめ

Googleアナリティクスは「目標」と「eコマーストラッキング」の設定をすることでコンバージョン率や売上に直結する課題が分かりやすくなり、改善も非常にしやすくなります。
少しややこしいかもしれませんが、ECサイトを運営しているのであれば必須と言っても過言ではありませんのでぜひ導入してください。
次回、3回目は売上をあげるための、効率的な見方や使い方について一歩進んだ内容をご説明したいと思います。


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砂森翔太

nex8事業部で営業を経て現在マーケティングを担当。リターゲティング広告は人に新しい価値を提供できると信じ、その辺りを誰にでも分かってもらえるよう、日々活動中。好きな坂は欅坂。