こんにちは、nex8事業部の山田です。
今回はネット広告を運用する際、効果計測に使用する『パラメータ』について書きたいと思います。
Googleアナリティクスを使用した場合を例に、設定の仕方なども具体的に説明しますのでぜひ参考にしてみて下さい。
※この記事では、一般的な広告効果計測ツールにおけるURLパラメータについて説明をしています。
効果計測用のパラメータって何だろう
効果測定することで効率的に配信出来るのがネット広告の魅力ですが、利用にあたって知っておくと便利なのが効果計測用のパラメータに関する知識です。
効果計測用のパラメータとは、URLのうしろにくっついている、解析に必要な情報を追加している部分のことを言います。
例を見てみましょう。
nex8ブログのURL:https://blog.nex8.net/?12345abcde
このブログのTopページURLの後ろにパラメータを付与しています。
クリックしてもらうと分かるのですが、同じようにTopページに飛んでいます。
見え方としては変わらないのですが、?の後ろについた文字列がパラメータになり、実はこれで計測をすることが可能になっています!
このパラメータの設定を行うことで、ユーザーが自社サイトにどのメディア経由で流入しているか、どんなキーワードで検索して流入しているか、どのコンテンツを見てからの流入しているかなど、設定している範囲で全て把握できるようになります。
例えばGoogleアナリティクスで効果計測をする場合、下記のようにGoogleで決められているパラメータを付与することで、アナリティクス上に反映させて解析することが出来るようになります。
パラメータの付与してあるURL例:
https://www.nex-tsuuhan.com/?utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1
色を変えた部分がパラメータです。
Googleアナリティクスを例に上記パラメータをもう少し説明します。
・utm_source
→nex8という流入元から来ている。
・utm_medium
→nex8はリターゲティングのディスプレイ広告なので「display」としている。
リスティング広告なら「cpc」、アフィリエイト広告なら「affiliate」などに設定することが多い。
・utm_campaign
→キャンペーンのことで広告のキャンペーン名(ここで言うとitem0-1)を示している。
※ここではitem→商品詳細ページ、0-1→離脱してから1日以内のユーザーと定義しているので、商品詳細ページで離脱してから1日以内のユーザーに対して配信した広告から来ていることを表す。
パラメータを設定する時のルール
URLにパラメータを設定する際にはいくつかルールがあるので、ここでまとめてみます。
・「=」をはさんで左側にパラメータ名、右側に値を指定する
【utm_source=nex8】
・パラメータは「&」で連結させる
【utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1】
・パラメータを付与していないもともとのURLとは「?」で連結する
【http://www.nex-tsuuhan.com?utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1】
※もともとのURLに「?」が含まれている場合は、「?」を「&」に変えて連結します。
「?」が使えるのは1個だけです。
・Googleアナリティクスは大文字、小文字で別の扱いになるため注意する
下記のサイトでパラメータ付きのURLが作れます。
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/
わかりやすいサイトなのでとても使いやすいです。
例えば「Campaign Source」と「Campaign Medium」に記述をしてみましょう。
設定が出来たらGoogleアナリティクスで確認をします。
パラメータを設定したリンクをクリックし、Googleアナリティクスの[リアルタイム]→[トラフィック]を開き、「メディア」と「ソース」にパラメータで指示した情報がしっかり反映され、表示がされていれば成功です。
なぜ、パラメータをつけるのか?
ここまでパラメータの設定などについてお話をしてきました。
では、『なぜ、パラメータをつけるのか』というお話を具体的にしていきたいと思います。
あなたがネット広告の担当をしていて、リターゲティングをはじめ、リスティングやアフィリエイトなど様々な種類の広告サービスをいくつか利用しているとします。
おそらくそんな時に考えるのは、「効果の良いサービスに予算を寄せて効率的に広告展開をしたい」ということでほぼ間違いないと思います。
ほとんどのクライアントさんの予算は無限ではないので、なるべく安くて良いサービスを見極めたいですよね。
「このサービスからのコンバージョンが多いから、ここにもっと広告予算を集中しよう!」これを判断するときに、とても重要なのが流入元の情報です。
流入元が分からないと、いったいどの広告サービスからのコンバージョンだったのか、そのサービスはコストを安く抑えられているか、その判断が難しいからです。
それでは困る、どこからの流入か情報を記録して見えるようにしよう、そんな時に活躍するのがパラメータなのです。
パラメータがあると流入元の情報が判断できるようになり、「たくさんコンバージョンしたけど流入元がわからないのでどのサービスが優れているかわからない…これじゃどのサービスに予算をかけるべきなのかもわからない…」という状況を打破してくれます。
さらに具体的な話をすると、各サービスの中に組まれているキャンペーンごとにもパラメータが設定できるので、もっともっと細かな判断が可能になります。
リターゲティング広告サービスで考えてみると、「リターゲティングのA社は『1日以内に買い物カゴまで進んで離脱したユーザー向けのキャンペーン』の効果が同じキャンペーンで実施しているB社よりも良いな」ということが分かります。
この場合、B社で使っている予算をA社に割り振るべきだ、と言う判断が出来ますよね。
また広告サービスからの流入以外にも、アプリからWebサイトへの流入やSSL化されたサイト(URLがhttpsで始まるもの)から非SSLサイト(URLがhttpで始まるもの)への移動の時には、どこから来たのかが分からなくなるのですが、パラメータを付与しておけばそれも解消されるので、より詳細に自社サイトについて知ることができます。
流入元を知ることは、広告施策やWebサイト運営の際に改善のきっかけを与えてくれるので必要不可欠であり、それを実現するのがパラメータなのです。
まとめ
パラメータを設定すると、細かな計測により情報を取得することが出来るようになります。
配信メニューや媒体、配信時の各キャンペーンにそれぞれ違うパラメータを付与することで、「結局どの媒体のどの配信方法の効果が良いのか」を視認することができるようになり、予算を最大限に活かした効率的な顧客獲得が可能になるのです。
みなさんもパラメータを使って、最高の広告配信を実現してください。
山田 達哉
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One thought on “用語解説から作成方法まで!効果計測に使うパラメータって何だ?”
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