キービジュアル

ECサイトで使える!「セカンダリディメンション」と「加重並べ替え」で効率的に目標を達成する方法


こんにちは。nex8事業部の砂森です。
Googleアナリティクスについて、これまでの2回で用語と簡単な見方、目標設定の仕方をお伝えしました。
また前回の記事では、Googleアナリティクスで何を目標に設定したらよいかを、ECサイトを例にKGIとKPIの観点からお話させていただきました。
今回、Googleアナリティクスについての最後の記事になりますが、設定した目標やその改善点を効率的に見る方法についてご説明していきます。

ご一読いただければ、Googleアナリティクスを「見る」のではなく「使える」ようになりますよ!

「セカンダリディメンション」と「加重並べ替え」

Googleアナリティクスには数多くの機能や見方がありますよね。
基本的な見方についてはこちらの記事を参照して頂ければと思うのですが、今回は「目的」が達成されているかを効率的に見るため、ぜひ使いこなしてほしい「セカンダリディメンション」と「加重並び替え」という2つの機能をご紹介します。

セカンダリディメンションの使い方

まずは「セカンダリディメンション」です。
「ディメンション」とはレポートで見たいデータの区分のことを指します。
例えば「ランディングページごとのユーザー数を知りたい」のであれば、ディメンションは「ランディングページ」ということになります。

Googleアナリティクスでは基本的に選択したデータ区分(ディメンション)での数値をレポートとして見るのですが、セカンダリディメンションを使うと、区分をもう1つ追加した2つのかけ合わせとしてレポートを見ることが出来るようになります。では実際に設定をしてみましょう。
[ユーザー→行動→新規とリピーター]を開いてください。

8-1

これは「新規ユーザーとリピーター」で1つ目のディメンションを作っているので、全てのデータを「新規ユーザーとリピーター」に分けてデータ見ている、という状態です。
事前に設定していた「目標」について見てみると、件数は新規ユーザーが多いですが、リピーターの方が目標のコンバージョン率は高いことが分かります。
では、さらに詳細にデータを解析するためセカンダリディメンションで「性別」と入力し選択してください。

8-2

上図のように新規ユーザーとリピーターをさらに男女で分けた数値が表示されていますね。
細分化された目標の達成率を見ると、最も目標を達成しているのはリピートで訪れた女性ですが、最もセッション数が少ないのもリピートの女性であることが分かります。
また新規の男性ユーザーが最もセッション数は高いですが、達成率は一番低いですね。

新規ユーザーかリピーターか、というところまでしか分からなかったのが、セカンダリディメンションを利用することで、あなたのサイトに訪れたユーザーの性質について1つ深く知ることができ、さらに施策の打ち方も細かく考えることが出来るようになりました。

セカンダリディメンションに設定できる項目は多いので、色々と試してみると新たな発見がありますよ!

加重並べ替えの使い方

続いて「加重並べ替え」ですが、これはレポート数値を並べ替える方法の1つを指しています。
[行動→サイトコンテンツ→すべてのページ]で、ページごとの状況を見ながら説明しますね。

8-3

通常は「デフォルト」となっていて、数値の多い(または少ない)順に並んでいます。
ここで直帰率について考えてみましょう。
直帰率は高いほど、そのページを見てすぐ離脱しているユーザーが多いということになるので、ページとしての価値は低いということになります。
高い順で並べ替えてみると100%がいくつかあるのが分かりますね。

しかしよく見ると上位に並ぶのはページビュー数1のものが多いので、ここを改善したとしてもサイト全体にはほとんど影響がなく、あまり意味がないことが想像できます。
では、最も影響がある、すぐに改善すべきページはどうすれば分かるでしょうか。
こんな時に「加重並べ替え」が有用となるのです。

8-4

並べ替えの種類を「デフォルト」から「加重」にしてみると、画像ではページ名にモザイクがかかっているので分かりにくいですが、先ほどとは順番が変わっています。
「加重並べ替え」では直帰率の高い低いで判断するのではなく、ページビュー数やセッション数に重みをつけることで、改善した時に最も効果的となるページがどこかを示してくれるのです。

加重並べ替え

並べ替えることが出来る指標は以下の3つです。

・直帰率
・新規セッション率
・コンバージョン率

「セカンダリディメンション」と「加重並べ替え」は本当に便利な機能です。
ぜひ使いこなせるようになってください!
それではECサイトの場合を考えて、具体的に使い方を見ていきましょう。

ECサイトの場合の具体例

前回の記事で、Googleアナリティクスの「目標」には達成したいサイトの目的から考えた、KGIやKPI、またはKPIに関連のある数字や項目を設定しておくと良い、とお伝えしましたね。

ここからはECサイトの場合を例に、設定した「目標」が正しく達成されているか、その効率的な見方についてご説明していきます。
ECサイトなのでKGIは売上、KPIは流入数、コンバージョン率(購入率)、購入単価とします。

流入数

売上を構成するKPIの1つ目として、まずは流入数について考えていきましょう。
ここでのポイントは3つです。

① 現在の流入数
② 流入元ごとでのユーザー数
③ 流入元ごとでのコンバージョン率

1つずつ見ていきましょう。

① 現在の流入数
Googleアナリティクス上で、サイトの流入数を表しているのはセッション数やユーザー数、またはページビュー数で見ることもあります。
まず[ユーザー→概要]を開きましょう。

8‐5

枠内が指定した期間内のサイトへの流入数を表します。
日ごとの増減も分かるので日々チェックすることをオススメします。

② 流入元ごとでのユーザー数
どの程度のユーザーがあなたのサイトに来ているのか分かったら、次は検索からなのか、広告からなのかといった、どの流入元からどれだけの割合のユーザーが来ているのかを調べてみましょう。
これが分かると、あまり来ていない流入元をまず改善すべきだ、と考えることが出来たり、逆にたくさん来ているところはなぜ来ているのか、理由を明確にすることも出来るので、次の施策につなげやすくなります。
流入元なので、[集客→すべてのトラフィック→チャネル]を開いてください。

8-6

見てみると全セッションのうちでSocialから入ってくるユーザーが少ないので、ここは伸ばせそうですよね。
もう少し詳細に見てみたいので、Socialをクリックしましょう。

8‐7

Socialと判別された流入元の中では1位以外はどれも少ないのが分かります。
流入数を増やそうと思ったら、例えば3位にいるTwitterに投稿をすることで流入を促す、という施策が手軽に出来て効果がありそうです。

③ 流入元ごとでのコンバージョン率
ここまで流入の「量」についての見方でしたが、「質」も考えなければいけません。
流入数を伸ばせば確かにKGIの達成に繋がるかもしれませんが、むやみに伸ばすだけ、というのも意味がないのです。
考えるべきなのは、どこからの流入数が少ないのか、と同時にどこからの流入が最も購入に繋がっているか、という点です。

流入はあっても、それが購入に繋がらなければ、広告費や工数を割くに値しない可能性もありますよね。
それを判別するのに「加重並べ替え」が役立ちます。

もう一度[集客→すべてのトラフィック→チャネル]に戻り、コンバージョン率で「加重並べ替え」をしてみましょう。
コンバージョン率の低い流入元を改善したいので、まずコンバージョン率をクリックし昇順にします。

8-8

この時、並び順はデフォルトなので低い順になっていて、Socialが一番上に来ていますね。
並べ替えの種類を「加重」にすると、

8-9

Socialより上に別の流入元2つが来ています。
よりコンバージョン率に影響がある、この2つの流入元を改善した方が良いということですね。
これら2つの流入元をクリックし、さらに詳細を確認していくことで、具体的な施策を考えることが可能となります。

流入数は、もちろん「量」の少ないところを改善するのも大切ですが、いかにコンバージョンにつながっているかを考慮することも忘れてはならないポイントです。

コンバージョン率

続いてコンバージョン率についてです。
流入数をいくら稼いでも、そのユーザーが購入しなければ何の意味もありません。
コンバージョン率を改善するために見るべきオススメのポイントは下記の3つです。

① ユーザーのデバイスで多いのは何か
② かご落ちはどこで起こっているか
③ ランディングページ

それではこれについても1つずつご説明していきます。

① デバイス
まずは[ユーザー→モバイル→概要]で、あなたのサイトに訪れているユーザーがどんなデバイスで来ているかを確認しましょう。

8-11

もしスマートフォンからの流入数が多くなっているにもかかわらず、スマホ最適化をしていないのであれば、早急に対応しましょう。
画面が見づらい、使いづらいために購入をあきらめたユーザーがいるかもしれません。
スマホ最適化について詳細はこちらの記事でも紹介しています。

② かご落ち
以前の記事で詳細は書きましたが、ユーザーがカートに商品を入れてから購入を完了するまでの間で、どこで離脱していたか(どこでかご落ちしたか)をはっきりさせます。

⑧-10

この時、最も離脱が起きている箇所を改善することでコンバージョン率の上昇が見込めますね。
ただし、なぜ離脱したのかはこの数値を見るだけでは分かりません。
ヒートマップやユーザーテストを行うなどして、なぜユーザーが離脱したかを具体的に解明し、改善に取り組んでいきましょう。

③ ランディングページ
ランディングページはユーザーがあなたのサイトの印象を決める最初のページなので、ここでの離脱を防ぐことは特に重要だと考えられます。
先ほどの「セカンダリディメンション」と「加重並べ替え」を使ってランディングページを見ていきましょう。
今回の記事では3つの見方をご紹介します。

【ランディングページ×流入元×直帰率】
まずはランディングページと流入元の関係について調べてみましょう。
[行動→サイトコンテンツ→ランディングページ]を開き、セカンダリディメンションでデフォルトチャネルグループを選択します。
さらに直帰率の高い順で加重並べ替えをします。

8-12

直帰率が高いランディングページということは、ユーザーの期待していた内容を満たせていないページだったために離脱されてしまった可能性があり、さらに流入元(デフォルトチャネルグループ)ごとに見ることで、どこから、どのページに来たユーザーの直帰率が高いのかが分かります。
これを加重並べ替えすれば、優先的に改善をするべきランディングページを見つけることが出来ますね。

【ランディングページ×流入元×コンバージョン率】
同じように、セカンダリディメンションでデフォルトチャネルグループを設定し、コンバージョン率で加重並べ替えをしましょう。

8-13

最初のページとして、どこから流入してきて、その時、最も購入に貢献していないのがどのページなのかこれで分かります。
直帰率の高いページを直すこともCVRの改善には大切ですが、購入率の低いページの改善も同様に重要となります。

【ランディングページ×新規ユーザーとリピーター×直帰率orコンバージョン率】
最後に新規ユーザーとリピーターでどれだけ差があるかを見てみましょう。
ECサイトの場合、リピーターの方が直帰率は低くコンバージョン率が高い傾向にあります。
よって、新規ユーザーのみでランディングページを分析することでまた違った見方が出来るのです。

セカンダリディメンションとして「ユーザータイプ」を選択すると新規ユーザーとリピーターを分けてみることが出来ます。
これについても直帰率、コンバージョン率でそれぞれ加重並べ替えをして改善ページを探ってみましょう。

ランディングページを絡めたサイトの改善方法は多岐に渡るので、上述した調べ方以外にも多数考えられます。
あなたのサイトの目的から最も合った調べ方を見つけてみて下さい。

購入単価

最後にユーザー1人あたりの購入単価を引き上げるために、どこを見ればよいかですが、
単価を上げるために出来ることは大きく3つだと考えられます。

① 売れ筋商品を見つけ、その商品の宣伝をする。
② 送料無料の設定金額を適正にする。
③ 商品詳細ページやカートページでのレコメンドにより、プラスで商品を買ってもらう。

このうち①と②がGoogleアナリティクスを利用することで簡単に見つけることが出来るのでご紹介します。

① 売れ筋商品を見つける
まずは売れ筋商品を見つける方法ですが、これはeコマースの設定(設定の仕方についてはこちらをご覧ください)が出来ていれば簡単です。
[コンバージョン→eコマース→商品の販売状況]を開くと、どの商品がどれだけ販売されているかを数値でもグラフでも見ることが出来ます。
ここで上位になっている商品を、最もよく見られているページ内に人気商品としてバナーを出したり、特集ページを作るなどして、ユーザーの目に触れる機会を多くさせ、プラスでの購入を促しましょう。

② 送料無料の設定金額を適正にする
続いて②を設定するために、現在の購入単価がどれくらいかを確認します。
[eコマース→概要]を開くと、平均の注文額という項目があり、これが購入単価を表しています。

ここが例えば3180円だった場合、3500円から送料無料と設定すれば、「あと数百円で送料無料になるならついでに何か・・」と、多くの人にプラスワンで何か買っていただけるかもしれないですよね。
こちらの記事で、購入単価を上げる方法として、アップセルとクロスセルの紹介をしているのでご参照ください。

上述した2つはそれほど時間をかけずに出来ることですので、ぜひ確認して実施してみて下さい!

まとめ

いかがだったでしょうか。
Googleアナリティクスを使うと、本当にあらゆることが分かります。
今回ご紹介した以外にも、KGIやKPIを達成するための要因はもちろん色々と考えられると思いますので、「セカンダリディメンション」や「加重並べ替え」を駆使して、あなたのサイトを探ってみて下さい。
そして、改善できそうな点があれば、とにかく行動を起こしてみてください。
せっかくGoogleアナリティクスの使い方を覚えて、改善点が見つかったのに、そこで終わりではもったいないですよね。
本当にその改善点でよかったかどうかも判断しなければいけないので、改善を実施する際の施策は1つずつ試して効果検証する、ということも非常に重要な点です。

また色々とGoogleアナリティクスを見ているうちに自分専用の見るべき項目が分かってきます。
Googleアナリティクスは非常に多くの機能がありますが、まずは自分がやりやすいように使ってみて下さい。
今回の記事がその最初の一歩となっていれば幸いです。


nex8のリターゲティングをもっと詳しく

このブログは株式会社ファンコミュニケーションズでリターゲティングサービスを提供しているnex8事業部のメンバーが中心に運営しているメディアです。
中小EC向けに役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
nex8に関して少しでも興味を持っていただけましたら、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

The following two tabs change content below.

砂森翔太

nex8事業部で営業を経て現在マーケティングを担当。リターゲティング広告は人に新しい価値を提供できると信じ、その辺りを誰にでも分かってもらえるよう、日々活動中。好きな坂は欅坂。

こちらの記事も読まれています

「ECサイトで使える!「セカンダリディメンション」と「加重並べ替え」で効率的に目標を達成する方法」への2件のフィードバック

コメントは停止中です。