Home > リターゲティング (Page 2)

効果が合わない!予算が使えない!そんな広告担当者に贈るリターゲティング改善策

こんにちは。nex8事業部の石井です。 私は普段リターゲティング広告の運用をメインで担当しているのですが、今回は日々、頭を抱えて運用をしている広告運用担当者に向けた、リターゲティング広告の運用に関する悩みや解決策を原因別で簡単にまとめてみようと思います。 「こんな改善策があるんだ!」と、参考になる情報や共感できる点を見つけて、ぜひ今後の貴社の運用に役立てればと思います。 効果が合わない時の状況別対策 リターゲティング広告での効果を計る指標はいろいろありますが、ここでは目標CPA(獲得単価)について考えていこうと思います。 そもそもなぜCPAが合わないのか。 配信媒体、予算、広告クリエイティブなど、リターゲティング広告の効果が合わない要因は様々あるかと思います。 こちらの章では効果が合っていない状況ごとに、解決方法を紹介していきますので、該当するものがありましたらぜひ試してみてください。 ① CPCが高くなっている まず、CPAは以下のように表すことが出来ます。 CPA(獲得単価)=CPC(クリック単価)÷CVR(コンバージョン率) 詳細についてはこちらの記事を参照してみて下さい。 上記の式からCPCが想定よりも高くなってしまった場合や、CVRが低い場合にCPAが高くなってしまいます。 まずはCPCの高騰を防ぐ対策から見ていきましょう。 CPC課金のサービスであれば、上限CPCの設定をしっかり行えばある程度は解消することが出来ます。 ではCPM課金(インプレッション課金)の場合はどのようにするか。 CPCを分解して考えると、以下の式で表すことが出来ます。 CPC(クリック単価)=CPM(インプレッション単価)÷CTR(クリック率)÷1000 CPMが高くなるかCTRが低い場合にCPCが高くなるということですね。 CPMが高くなる要因としては、配信対象ユーザーが少ない時など、あまり配信量が伸びず入札単価を上げすぎてしまうことが考えられます。 また、CTRが低くなる要因としては、予算があるからと言って同じユーザーに対して何度も配信をしてしまうことが考えられます。 いずれの場合も予算を減らして適切な入札をする、またはリターゲティングするページを増やして配信対象ユーザーを増やすことで解決できることが多いです。 また、CTRが低くなってしまう別の要因としては、クリックされやすい良い配信枠で入札に負けてしまっていて適切なメディアに配信されていないことや、配信するバナークリエイティブが最適化されていないことが挙げられます。 あまりクリックが発生しない配信枠があれば停止対応をするなど精査をして、良い配信枠だと判断出来た段階で、バナークリエイティブをいくつか制作、A/Bテストをしながら改善をしていきましょう。 ② CVRが低くなっている 次に、CVRが低い、上がらないというケースを見ていきます。 CVRについては、キャンペーン設計(どのユーザーを対象として広告配信するかの設計)が適切に出来ていないことが考えられます。 例えばサイトに訪れてからの期間(リーセンシー)やどのページまで来たか、何度訪問したか、どの時間帯に配信するかなどで設計することになります。 ユーザーを細分化してキャンペーンを作成し、効果の良いものを見極めていきましょう。 ただし先ほどお伝えした通り、配信対象ユーザーが少ない場合、効果悪化につながる可能性があるので、まずはリターゲティング配信では比較的効果の良い傾向にある、リーセンシーの短いユーザーに配信してみるのがおすすめです。 さらに、商材点数の多いアパレル系のサイトで類似商品も複数ある場合だと、ページをたくさん閲覧するユーザーの方が購入に対する確度が高い可能性が考えられます。 その際はリーセンシーの他に訪問回数の指定などを設定してみるのもいいでしょう。 またCVRが低くなる別の原因としてバナーをクリックした遷移先のLPに課題があることも多いです。 ECサイトであれば、バナーとLPの一貫性があるか、購入しやすい導線設計であったかなど見直してみましょう。 ③ 正確な数値が把握出来ていない 計測ツールを導入して複数の広告配信サービスを使っている場合、予め設定に注意しないと各広告配信サービスの管理画面で正確な数値が把握出来ず、最適化がしづらくなっていることがあります。 これは、導入している複数の広告をクリックしたユーザーがCVした時、実際のCVは1件なのに、それぞれの広告配信サービスでも1件ずつ計測してしまうので、効果の悪いサービスだったとしても良いと判断してしまう、という現象が発生するということです。 広告配信サービスと広告効果計測ツールを利用するときに生じる、「計測数値の乖離」などと呼んだりもします。 この場合、正確にCVの測定を行ってどの配信サービスやキャンペーンが最も効果が良いか見極めていく必要があります。 キャンペーンごとに計測パラメータを付与する、計測ツールで測定したCV日時等を広告配信サービスでのCVと照らし合わせするなどして、どのキャンペーンが最も効果が高かったかを正確に判断していきましょう。 乖離についての詳しい説明と対処法はこちらの記事で解説しています。 予算が使い切れない時の状況別対策 効果は合っているけど予算が使い切れていない、CV件数が少ないといった場合、配信量を増やして獲得を伸ばしたいところですが、配信量を伸ばすことによってCPAが高騰してしまうことがあります。 こちらもそれぞれ改善できる点を紹介していきたいと思います。 ① リターゲティングタグを設置して間もない 配信対象となるユーザーが少ないため予算があまり使えません。 タグを設置してからの期間を確認し、配信対象数が十分になるのを待つか、しばらくは少額で効果を合わせていきましょう。 ② 配信キャンペーンをしぼりすぎている 例えば「カート離脱3日までの効果は合っているので、そのキャンペーンだけ動かし、他のキャンペーンは停止にしよう」といった場合を考えてみましょう。 極端に配信キャンペーンをしぼってしまうことは、配信が思ったように伸ばせず機会損失に繋がります。 この時リーセンシーを伸ばしたり、リターゲティングページを商品詳細まで引き上げたりすることで配信対象ユーザーを増やすことが出来るので、その際は効果の良いキャンペーンの目標CPAはそのままに、拡大するためのキャンペーンは許容CPAを広げて、全体として獲得件数を伸ばしていきましょう。 また、効果の合っているキャンペーンの配信先を見ていくことで相性の良いメディアや媒体の特徴を把握し、他のキャンペーンに活かすことも可能かと思います。 ③ ページに訪れるユーザー数が少ない リターゲティング広告は、ユーザーがサイトに訪問してくれて初めて配信が可能になります。 つまり、訪問ユーザー数が少なければどうやっても配信は伸ばせません。 リターゲティングするページを増やすか、アドネットワークやアフィリエイト広告を利用し、まずは新規の流入数を伸ばすことを考えてみてください。 ④ 配信先が足りてない 訪問ユーザー数も十分で、キャンペーンもしぼっていないのに、配信量が伸び悩んでいる場合、配信先が足りないことが考えられます。 こういった時は、新規のリターゲティングサービスを追加することで予算を使うことはできるかと思います。 ただ、配信先(SSPやアドエクスチェンジなど)が同一である広告配信サービスを複数追加してしまうと乖離を増やす原因にもなってしまいますので、広告配信サービスのWebサイトや実際そのサービスに問い合わせをするなどして配信先に独自性があるサービスか確認し追加検討してみてはいかがでしょうか。 「リターゲティングの運用はもうやり尽くした」と感じたら リターゲティングサービスの運用はもうやり尽くして、どこをいじっても効果が変わってこない。 そんなときは自社でなにが改善できるのかを考えてみましょう。 ここではnex8のダイナミックリターゲティングで実際に効果のあったものをご紹介します。 ダイナミックリターゲティングについてはこちらの記事を参照してください。 ・ロゴを使って訴求する 配信しているバナーのロゴ画像をイベント毎に変更してみてはいかがでしょうか。 特にセール期間はロゴ画像に「最大50%OFFセール実施中」などを付け加えるだけでも変化が見られます。 実際にこの対応で大きな改善につながったアパレル企業様の実績がこちらです。 この事例では、セールの文言を追加することでユーザーの関心・購入意欲を引き出し、CTR・CVRともに改善して効果向上に繋がりました。 ・フィード情報を最適化する ダイナミックリターゲティング広告はデータフィードの内容から配信する広告を生成します。 商品説明をより具体的にしたり、値引き価格を表示させたりなど、データフィードを修正し、よりユーザーの気持ちを惹く配信バナーを作成しましょう。 ・自社サイトから出せるデータを再度確認してみる 自社サイトユーザーのCV時間や曜日、アクセスが集中する時間を分析し、もっとも効果が良いと思われる時間に配信を注力しましょう。 また、OS毎に購入率が異なる際はキャンペーンを分けて設計することを推奨しています。 そういった情報をもとにより運用や分析がしやすいキャンペーン設計の見直しをしてみてはいかがでしょうか。 おわりに いかがだったでしょうか。 運用型のリターゲティング広告で、目標CPAを合わせる、配信量を伸ばすためにできることは、数多くあります。 効果が伸び悩んでいる際は配信レポートを確認し、改善できる点を探してみてください。

もっと読む

広告配信サービスと広告効果計測ツールで数値が違う!?「乖離」の原因と対策を抑えよう!

こんにちは。nex8事業部の水井です。 今回は広告配信サービスと広告効果計測ツールを利用するときに生じる、「計測数値の乖離」についてご紹介したいと思います。 もちろん広告配信サービスの管理画面上でも計測数値は確認できるのですが、広告主様においては複数の広告配信サービスを利用する際、それらの広告効果を計測ツールを使用して管理していることが多いようです。 この計測ツールと広告配信サービスとの間でクリック数やCV(コンバージョン)数を見てみると、数値が一致しないケースが多々発生します。 このような、両者間の差異をここでは『乖離』と呼び、この乖離が起こる要因や対策をご紹介していきます。 なぜ乖離が起きるの? 乖離が起きる主な要因として、以下の2つをご紹介します。 ・CVの定義や条件の違い ・配信サービス間での重複 システム上の計測不備や設定ミスなどによっても乖離が起きることがありますが、今回はこの2つの要因に着目します。 CVの定義や条件の違い まず、1つ目のCVの定義や条件の違いというのは、広告配信サービスと計測ツールとの間で、CVとしてカウントするかしないかの判断基準が合致していないというものです。 そもそも基準が異なれば、差異が生まれるのは当然ですよね。 では、その定義や条件にはどういったものがあるのでしょうか。 ここでは主なものをいくつかご紹介します。 ・CV地点や条件 まずは、CV地点や条件の違いです。 言うまでもなく、購入完了なのか会員登録完了なのかなど、どの地点をCVとするかが配信サービスと計測ツールで異なっていると、CV計測に乖離が生まれます。 またリピート購入でもOKか、新規購入しか認めないのかなどの条件によっても同様です。 ・広告クリックからCVまでの期間 次に、広告クリックからCVまでの期間ですが、これは広告クリックから何日までのCVを広告の成果とするのかの定義です。 通常、CV計測は「広告のクリック」が行われてから、「CV地点に到達する」という2つの条件が満たされてCVとみなされます。 この「広告をクリックした」という記録を何日間保持しておくか(CVタグのCookieを何日間有効にするか)、その設定が配信サービスと計測ツールとで異なっていると計測数値にも大きな差異を生むことになります。 例えば、あるユーザーが広告をクリックしてから4日後にCVしたとします。 Cookieの有効期間の設定を、広告配信サービスでは7日、計測ツールでは3日としていたとすると、広告配信サービスでは1CV、計測ツールでは0CVということになってしまうのです。 ・1回のサイト訪問で複数回CVした場合のカウント方法 最後は、1回のサイト訪問で複数回CVした場合のカウント方法についての定義です。 これはECサイトであれば1回で複数商品購入した時や、人材系のサイトだと1回のサイト訪問の中で複数件応募した時など、複数回CVが起きた場合に、最初の1回しかカウントしないのか、すべてのCVをカウントするのかを決める設定のことです。 両者間で、この設定に違いがある場合も、CV計測に差が生まれる原因となります。 配信サービス間での重複 次に、広告配信サービス間での重複についてご紹介します。 ここで、ひとつ例をあげてみます。 広告配信サービスAとBとCを併用していた場合を考えてみましょう。 あなたのサイトに訪れたユーザーが、後日広告A、B、Cをクリックした後にCVしたとします。 A、B、Cの広告サービスはそれぞれでCV1件とカウントし、合計で3件CVが上がったことになる場合があります。 ですが、実際ユーザーがCVしたのは1件なので、計測ツールでは1件となりますね。 このように、複数の広告配信サービスを利用している場合には、各サービスの合計CV数と実際のCV数で差異が生まれることがあるのです。 乖離が大きいとどうなるの? では、乖離の要因が分かった所で、その乖離が大きくなるとどうなるのか考えてみましょう。 乖離が大きくても、計測ツールで実際のCV数を把握できていれば問題は全くないのでしょうか? 最適化に影響する?! 影響のひとつとして、広告配信サービスの効果最適化機能に影響する場合があります。 最適化機能とは、広告配信サービスが広告配信を通して効果を分析し、その成果を最大化するよう、自動または手動で配信の具合を調整していくことを指します。 まず、自動最適化の場合を考えてみましょう。 乖離が大きいということは、広告配信サービス上では定義や条件の違うCVや他のサービスとの重複CVなどがカウントされているため、実際よりもCVが多く反映されている状態です。 乖離が大きいと、そのような実際とは異なるCV獲得状況で最適化がかかってしまうため、本来の機能の効果を発揮できているとは言えません。 手動での運用の場合も、同じことが言えます。 例えば、CVを多く獲得できている配信面にはたくさん広告が出るよう調整したりするのですが、これが実際のCVでなく定義や条件の違うCVを多く獲得している配信面だったとすると、もったいないですよね。 また、どの曜日、時間帯に広告を配信するか、なども効果によって判断します。 この場合も同様に、乖離が大きいと正確な運用が難しくなります。 最適化とは、どんな配信方法でCVが獲得できるのかを分析・調整してよりよい効果を発揮していくことですので、より実際のCV数に近い、乖離が少ない状態である方が効率が上がっていくというわけです。 コスト分配に影響する?! 次にコストの分配についてです。 広告配信サービス側では、上でも述べたように効果に合わせて日々運用しています。 広告主様から頂いたご予算を使って、どの配信面に多く広告を出すか、どの曜日、時間帯に広告を配信するか、などを効果によって割り振ります。 また、広告主様側で判断される、どの広告配信サービスにコストを多く投下するか、どの広告配信サービスでどんなバナーを配信するか、なども乖離が少ない方が判断しやすくなります。 乖離が大きいとこういったコスト分配面で、判断しにくくなってしまったり、間違った判断となってしまう場合もあります。 乖離を少なくするには? では、どうすれば乖離を少なくすることができるのでしょうか? ここでは、3つの方法をご紹介します。 CVの定義、条件を合わせる まずは、最も簡単な方法です。 広告配信サービスと計測ツールとで、CVの定義、条件を同じにしましょう。 例えば以下のようなものが挙げられます。 ・CVタグの設置箇所 ・CVタグの作動条件 ・CVタグの有効期間 ・複数応募のカウント  etc.. これだけでかなり改善できるケースも多いので、CVの定義が両者間で等しくなっているかどうか、改めてチェックしてみる事をオススメします。 CVタグの設定を変更する 次は、複数の広告配信サービスを利用している場合に有効な方法です。 複数の広告配信サービスを利用していて、サイトにそのサービスのタグを設定する際、それぞれのタグを全て同じように設定することが多いかと思いますが、それにより1-2で話した配信サービス間の重複が発生してしまうことがあります。 そこでここでは、CVタグが作動する条件を、各広告配信サービスで変える方法をご紹介します。 全てのCVに対して全てのタグを作動させるのではなく、条件に合ったものだけ作動させることで、計測ツールの計測値に近い数値を各広告配信サービスの管理画面でも確認することが可能となる場合があります。 これには、まず各広告配信サービスで異なるパラメータを付与します。 パラメータを付与することで、ユーザーが広告をクリックした際に、どの広告経由で訪問したのかが分かるようになります。 そして各広告配信サービスのCVタグを設定する際、それぞれのパラメータがある場合にのみ、作動するようにします。 そうすることで、1回のCVで全ての広告配信サービスで発生したCVとして計測されていた状態から、最後に接触した広告配信サービスにだけCVがカウントされるようになり、広告配信サービス間の重複を解消することができます。 広告効果計測についてのパラメータについてはこちらの記事も参照してみて下さい。 その他 その他、乖離を少なくする直接的な対策ではないのですが、計測ツールのレポートを日次で広告配信サービス側へ共有して、運用に活かす方法もあります。 計測ツールの数値を運用に活かすことができれば、乖離がある場合も運用の精度は格段に違ってきます。 ですので、上記の方法が難しい場合にも、これだけは実施することをオススメします! 毎日レポートを送付するのは面倒、という場合でも、計測ツールによってはメールアドレスを設定すれば自動送信してくれる機能もあるので、利用してみても良いかもしれません。 または、計測ツールの閲覧権限のみを共有できる場合もあるので、お使いの計測ツールの仕様を確認してみてください。 まとめ いかがでしたでしょうか。 広告配信サービスと効果計測ツールとの間に起きる『乖離』の要因と対策についてお分かり頂けましたでしょうか。 Webサイトの特性やKPIなどによっても大きく状況は異なるかもしれませんが、個人的には乖離が起きるからという理由で、広告配信サービスを使わなかったり活用しきれなかったりというのは非常にもったいないと思います。 今回お話した以外にも対策方法はあるかと思いますので、どのような場合にも乖離とうまく付き合うことで、効率よく広告配信サービスをご利用頂けたらと思います。 このような乖離が起きうるということをご存じだった方、そうでない方、何かひとつでもお役に立てたら嬉しいです。

もっと読む

おや?タグが反応しない!設置方法別:確認するべき点と管理のポイント

こんにちは。nex8事業部の脇本です。 リターゲティング広告をはじめ、様々なネット広告を実施する際にやらなければいけないのが「タグの設置」。 このタグについて、「サイトに設置したものの、うまく反応していないみたい、、、」 という声をしばしばお聞きします。 今回はそんなタグ設置についてのよくある設定ミスや解決策を、簡単にご紹介していければと思います。 ぜひご覧ください。 タグとは タグ設置のお話をする前に、まず「タグ」について簡単に説明していきますね。 タグとは、テキスト形式で記述される、サイト内に貼られる札のようなものです。 ターゲティングを行うのに必要なタグや効果測定を行うコンバージョンタグなど、ネット広告を配信する際に欠かせない存在です。 タグは通常、サイトのコンテンツ上には見えませんが、実は裏側で重要な役割を果たしています。 なお、この記事では主にリターゲティング広告の実施を例にお話ししていきますが、例えばリターゲティング広告を実施する際の、「リターゲティングタグ」は、サイト内に設置しておくと、あなたのサイトに訪れたユーザーに目印を付けることができ、サイトから離脱した後も、あなたのサイトに来たユーザーである、と認識することが出来るようになります。 それを元に、リターゲティング広告を配信し、サイトへの再来訪を促せます。 また、成果測定用の「コンバージョンタグ」を購入ページなどのサイト内の成果地点に設置することで、成果が発生した際にコンバージョンがカウントされ、成果日時や件数などの管理をする事も可能です。 主なネット広告を利用する時のターゲティング配信や効果測定をする為に必要不可欠な存在と言えますね。 タグの役割についてさらに詳しく記載しているブログもありますのでご興味のある方は是非こちらもご覧ください。 ・知らないあなたは損してる!「タグ」と「Cookie」が動かすリターゲティングの仕組み 設定方法別の失敗事例紹介 ではここからはよくある設定ミスと解決策のご紹介をしていきます。 タグの設置方法としては、タグマネージャーを使う方法とサイトに直接タグを設置する(貼る)方法の2種類があるため、2パターンを分けてご説明します。 現在タグ設置でお困りの方、または今後リターゲティングタグの設定をする予定という方は、是非参考にしてみてください。 タグマネージャーの場合 まずはタグマネージャーでの設定でよくある失敗事例です。 タグマネージャーは様々なタグを一元管理できる、とても便利なツールなのですが、細かな設定が多いため慣れるまでは注意が必要です。 今回は代表的なタグマネージャーとして、Googleタグマネージャ(GTM)を例にご説明していきます。 GTM上では「タグの設定」と「トリガーの設定」の大きく2つの段階に分かれています。 その中でよくある設定ミスは下記3つです。 ①:タグの文字列を誤って改行している ②:タグを作動させたいページのURL指定が間違っている ③:「公開」がされていない では実際のタグ設定の流れに沿って1つずつ見ていきましょう。 ①: タグの文字列を誤って改行している まずはタグの設定をしていきます。 「新しいタグの追加」から、タグの設定を選択すると、タグタイプの選択ができます。 GTMでは連携しているサービスもあるので、ID等入力するだけで良いものもありますがここではカスタムHTMLからタグを設定する場合を考えています。 カスタムタグを選択すると上のような画面が出てくるので、タグを貼り付ければ設定完了ですが、この時設置するタグの文字列の途中で変に改行を入れてしまうと、タグが上手く作動しないことがあります。 上がデフォルトのタグなのですが、下ではタグが機能する用語の途中で改行が入ってしまっていますね。 こうなってしまうとタグは正常に機能しなくなることがあります。 タグは基本的には何も変更せずにそのまま張り付けるようにしてください。 ②:タグを作動させたいページのURL指定が間違っている 特定のページ(商品詳細ページやカートページなど)のみでリターゲティングタグを作動させたい場合は、タグの作動条件を決める「トリガーの設定」で行います。 新しいトリガーを作る際はまずトリガーのタイプを選択しますが、基本的にはページの読み込みが開始したタイミングで行う「ページビュー」で設定しましょう。 ただし、ページ構成によっては上手く作動しない場合もあるので、その時は「DOM Ready」または「ウィンドウの読み込み」を試してみて下さい。 トリガーのタイプを選択したら次は「一部のページビュー」を選択します。 ここで一般には、「Page Path」または「Page URL」で条件を指定します。 例えばPCページ(https://www.nex8.net)のみでタグを作動させたいのに、上記のような設定をしてしまうと、スマートフォン用のページ(https://www.nex8.net/sp/)でもタグが作動してしまいます。 他にも商品詳細ページで作動させたいのにTopページが指定されていたりなど、階層違いのページが指定されることもよく起こります。 設置ページを今一度確認し、間違いのないように入力するのはとても重要なことなんです。 ③:「公開」がされていない 上手くタグとトリガーを設定したからといって、それだけではタグは動いてくれません。 「プレビュー」で動作確認をして、「公開」し、本番環境にタグを反映させましょう。 ここをしっかりやっていない方が割といるように思いますので、注意してみてください。 Googleタグマネージャの簡単な設定方法についてのブログもありますのでこちらもぜひ参考にしてみてください。 ・【2017年最新版!】Googleタグマネージャ導入のメリットと使い方 直貼りの場合 サイトを構成しているHTMLソース内に直接タグの設定する方法を直貼りと呼んだりしますが、この直貼りのケースでよくあるものが下記4つです。 ①: タグの文字列を誤って改行している ②: 作動させたいページと違うページにタグを設置している ③: 他のタグがエラーを起こしている ④: 直貼りとタグマネージャーの両方で同じ設定をしている ①はタグマネージャーのケースと共通ですが、まず設置する時に改行をしてしまうことが見受けられるので注意しましょう。 ②の作動させたいページURLについても、どのページにタグを設置するのか間違えてしまっているケースが見られます。 ③はタグの設置自体に問題はないのですが、設置したページにおいて、そのタグよりも上に記述がある他のタグがエラーを起こしていて、読み込まれないというものです。 エラーを起こしているかどうかについて例えばブラウザがChromeであれば、Chromeデベロッパー・ツール(見たいページで右クリックをして「検証」をクリックする、またはWindowsならF12、macならCommand+Option+Iのショートカットキーで開けます。)のConsoleを見ると確認することが出来ます。 そして④ですが、タグマネージャーですでに設定をしているにもかかわらず、直接でもタグを設置してしまうということもあります。 1つの反応に対して2つのタグが動いてしまうため、反応が重複してしまったり、正常に動作しなかったりということも起こりえます。 そうならないために、タグの設置方法は適した1つに絞りましょう。 なお、全ての問題、特にこの④の問題は、自社内で開発するリソースがなく、外注している企業様でよく発生しているように感じます。 タグ設定に関わる人が増えることで、作業の役割分担は出来る一方、どのタグを設置しているのか、成果地点や設定ページがどこなのか等がきちんと共有できず人的ミスが起こりやすいと考えられます。 大前提として、しっかりと管理できる環境を作ることや関わっている人たち全体での共通認識を持つことが重要なことなのではないでしょうか。 おわりに いかがでしたか? タグ設定は広告配信をする上で、一度はみなさんの頭を悩ませるものではないでしょうか。 今回はそんなタグ設定のよくある設定ミスをご紹介しました。 皆さんに今後もスムーズにネット広告を利用していただくために、この記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。

もっと読む

調べてみました!業種別にみる相性バツグンな配信先とは?!

こんにちは。nex8事業部の水井です。 今回は広告の配信先に焦点を当てて、どのような配信先の効果が良いのか、nex8(※)の実績から調査していきます! 今回の調査は、アパレルや総合通販を含むEC企業様、賃貸、戸建の不動産企業様、アルバイト、転職の人材企業様を対象に、調査期間は1か月間で実施しました。 業種や性別ごとに調査しているので、あなたのWebサイトに近いものを是非参考にしてみてください。 ※nex8ではスマートフォン向けにリターゲティング広告をご提供しているので、今回はスマホサイトでのリターゲティング広告配信実績を基に調査しています。 リターゲティングについての詳細は、リターゲティング広告の基礎知識をご参照ください。 ECと好相性な配信先ランキング まずは、ECジャンルについて見ていきましょう。 今回はわかりやすく、CV(コンバージョン)件数の多い配信先をランキング形式でご紹介します! 総合通販の場合 ECの中でも、性別問わず、幅広い年齢層をターゲットにした総合通販の企業様の結果がこちらです。 最も多くCVを獲得できているのは、芸能人や人気ブロガーによるブログサイトとなりました。 加えて、母親向け、女性向けの情報サイトや芸能ニュースサイトが目立つ結果となりました。 総合通販というジャンルは食品から日常消耗品まで幅広く取り扱うため、主婦層の利用も多く、上記のような配信先と相性が良いことがわかります。 さらに、ニュースサイトでも多くCVが獲得できていたことから、性別、年齢問わず日常的にチェックするというWebサイトの特性が総合通販のニーズにマッチしているのかもしれませんね。 上位の配信先はすべて情報収集に活用できるWebサイトであることから、ユーザーは情報に対して通常よりも、アンテナを張り巡らせているタイミングであることが予想されます。 そのようなタイミングで、以前検討していた商品のお得情報や類似商品の情報が広告として目に入れば、購入意欲が大きく動かされるのではないでしょうか。 女性向けアパレル通販の場合 次に、女性向けアパレル商品を扱う企業様の結果を見てみましょう。 小説やイラスト・画像を投稿、閲覧するようなSNS系の配信先が目立ちます。 女性に人気で、かつ頻繁にチェックするWebサイトだからこそ、CVも多く獲得できるようです。 また、総合通販と同様にブログサイトでも多く獲得できているようですね。 男性向けアパレル通販の場合 では、逆に男性向けのアパレル商品を取り扱う企業様の場合はどうでしょう。 情報系のWebサイトが多いことがわかりますね。 またアニメや動画といった娯楽系のWebサイトやアプリも目立ちます。 このようなサイトやアプリを閲覧しているのは、まとまった時間があるタイミングでもあることから、CVへ繋がる機会も多いのかもしれません。 不動産と好相性な配信先ランキング 次に、不動産ジャンルを見てみます。 今回は、賃貸物件と戸建物件の2種類の訴求で分けて調査してみました。 ECよりもCVのハードルが高いジャンルですが、相性の良い配信先にも違いがあるのでしょうか。 賃貸物件の場合 まずは、賃貸物件の企業様を見てみましょう。 まずは、賃貸物件の企業様を見てみましょう。 賃貸物件を探しているユーザーというだけあって、地元情報サイトで多くCVを獲得できているのが興味深いですね。 戸建に比べ、若いユーザーには経済的な制限のある方が多いためか、マンガや小説の娯楽系コンテンツの配信先と相性が良いと分かります。 その他では、掲示板まとめアプリでも多く獲得できています。 これはそもそもの利用ユーザーが多いアプリでもあるので、CV獲得のチャンスも多いと考えられます。 戸建物件の場合 次に、戸建物件を取り扱う企業様です。 この場合、少し年齢層が上がるため、賃貸物件の企業様と比較すると、アプリよりもWebサイトの割合が多く、またニュースなどの情報サイトが多いようです。 ここでも、掲示板系の配信先がランクインしていますね。 やはりユーザーが多いため、CV件数を増やすには効果的な配信先のようです。 人材と好相性な配信先ランキング 最後は人材ジャンルを見てみましょう。 ここでは、アルバイトと転職の2つの企業様をご紹介します。 アルバイトの場合 まずはアルバイトの企業様ですが、ユーザーの年齢層が若いため、賃貸物件の企業様と類似した結果となりました。 アプリの割合が多く、また自由な時間が多いためかアニメや漫画、動画など娯楽系の配信先が多くなっていますね。 また、毎日のスケジュール管理ができる手帳アプリでも獲得が多いようです。 スケジュールを調整している時に、アルバイト情報を広告で表示し、サイトへ誘導することで、アルバイトの面接スケジュールも一緒に立てられる、、なんてこともあるのかもしれませんね。 転職の場合 では、転職訴求の企業様ではどうでしょうか。 アルバイト同様、アニメや掲示板まとめサイトが上位にありますが、転職情報サイトやニュースサイトとの相性が良いようですね。 転職に必要な情報を収集しているときに、転職サイトの情報も同時に広告で表示されたら、よくぞ出してくれた!と感じますよね。 まとめ いかがでしたか。 調べてみると、ジャンルやターゲットとするユーザー層ごとに特徴が見える結果となりました。 ターゲットとするユーザーの生活に合わせて、相性の良い配信先に広告を表示できれば、ユーザーは便利に、気持ちよく広告を利用でき、また広告主の企業様もCVを多く獲得ができそうですよね。 では、○○向けだから○○と相性が良い配信先にのみ絞って配信するのがベストなのでしょうか? ここで、各ジャンルでのランキングをもう一度思い出してください。 ブログや情報系サイトなど、ランキングの中には多くの企業様で共通して、広告効果の良いものが多くありました。 これは、ジャンルやユーザー層に関わらずCV獲得が見込める配信先ですので、対象ユーザー層以外での新規CVも見込めます。 そのような配信先へもしっかり配信し、裾野を広げながら、相性の良い配信先を強化することで確実にCVを獲得していくことをオススメします。 今回ご紹介したのは、ほんの一例であり、また、広告効果は時期やトレンドによって大きく変わることも多いです。 まずはいろいろな配信面に配信をして徐々に傾向を掴みながら、あなたのWebサイトに相性の良い配信先を見つけてみてはいかがでしょうか。

もっと読む

何この商品!すごくいいじゃん!と言わせるレコメンドロジック【協調フィルタリング】とは

こんにちは。nex8事業部の恩田です。 ECサイトで何か買う時に「この商品を見た人はこの商品も見ています」など自分が見ていた商品とは別の商品をお勧めされたことはないでしょうか? そしておっ!と思わずその商品を見たことはないでしょうか。 こういった機能をレコメンド機能、レコメンドと呼びますが、レコメンドを利用しているサービスには、ECサイトで使われている「商品レコメンド」や、ダイナミックリターゲティングで使われる「広告レコメンド」があります。 このレコメンドでどんなお勧めをするかを決めるルール(ロジック)がレコメンドロジックです。 以前のブログでは簡単にレコメンドの仕組みをユーザーベース、アイテムベースで説明しましたが、今回はレコメンドロジックに導入されている「協調フィルタリング」というロジックを中心に説明します。 自社サイトに合ったレコメンドロジックを見つける参考にしていただけたら嬉しいです。 レコメンドロジック種類ついて 協調フィルタリングの詳細を説明する前に、まずは簡単に他のレコメンドロジックの種類と概要を説明します。 各レコメンドのメリット・デメリットを理解することで、場面に合った適切なロジックを導入することができるようになります。 ① ルールベース方式 過去の実績から独自のルールでレコメンドをする方法をルールベース方式と言います。 例えば、「以前、雨の日に傘が多く売れたから、雨の日は傘の商品をレコメンドしよう」とか「ECサイトでセールをしているので、セール告知の広告を配信する」といったようなものが挙げられます。 メリットとしては運営者が独自のルールを作成するため、この商品を売りたい、推していきたいなどの目的があれば、それに沿ったレコメンドルールを作成することで運営者の意思を反映できます 一方デメリットとして、運営者側ではお勧めしたい商品だとしてもユーザーの嗜好とかけ離れたレコメンドをしてしまう可能性があります。このデメリットを意識する必要はありますが、過去の経験などから売り上げの増加に繋がると想定される、または押し出したい商品がありレコメンドをする目的がはっきりしているのであれば、このルールベース方式はおすすめです。 ② コンテンツベースフィルタリング方式 商品や求人などのコンテンツ属性(カテゴリー・値段・色など)を分析し、似たような商品をレコメンドする方式です。 「セーターを見た人にはセーターを、飲食店の求人を見た人には他の飲食店の求人をレコメンドする。」といった具合です。 つまり配信するカテゴリーを決めてレコメンドをする事が可能になります。 例えば、靴のECサイトで「スニーカーを購入するユーザーは同じブランドの色違いのスニーカーも興味を持つ可能性が高い」というような、商品のコンテンツ属性とユーザーの購入傾向を事前に分析しておけば効果的なレコメンドが実施出来ます。 デメリットとしてはカテゴリー等を分類する工数が発生するためアイテム数が膨大だと、かなりの時間を要することが挙げられます。 またこのレコメンドロジックは経験則などに基づきレコメンドを決定するため、「スニーカーにはスニーカーをレコメンドする」等、協調フィルタリングと比較するとユーザーに目新しさを感じさせることが難しくなります。 ③ 協調フィルタリング方式 協調フィルタリング方式は、ユーザーの行動履歴を基に、ユーザー同士の好みの傾向値を計算し、「この商品を買ったユーザーはこの商品も購入しています」といったようなレコメンドをする方式です。 この協調フィルタリングの一番の特長としては、ルールベースやコンテンツベースではあまり出来ない、ユーザーに対して目新しさを感じさせることが出来る点にあります。 次の章でこの協調フィルタリングについて詳細に説明していきます。 協調フィルタリングについて 協調フィルタリング方式でどの商品をレコメンドするかについては、「アイテムベース」と「ユーザーベース」の2種類があるので、それぞれ紹介していきます。 ■アイテムベースの場合 ユーザーの行動履歴等を元に、「この商品とよく一緒に買われている他の商品はなにか?」を探し出して商品をレコメンドをします。 例:Aという商品を購入したユーザーはBという商品も同時に購入することが多い。 そこでAを購入したユーザーにはBの商品をレコメンドする。 ■ユーザーベースの場合 こちらもユーザーの行動履歴等を元に、「購入パターンの近いユーザーは誰か」を探し出して商品をレコメンドします。 例:Aさん、Bさんは購入しているものが似ていて、Bさんは買っているがAさんが買っていない商品があったので、Aさんにその商品をレコメンドする。   この2つのロジックの違いをAさん、Bさん、Cさんの3人の購入履歴を例として具体的にみてみます。 (※本来であれば、商品の価格や閲覧回数、購入回数などを考慮する必要があるのですが、簡潔にするためここでは購入したかしていないかのみで考えています。) 3人はそれぞれ上図のような商品を購入しているとします。 まずは「アイテムベース」で考えてみましょう。 この中で見ると、AさんとCさんがダンベルとプロテインを購入しているので、この2つの商品に相関性があると判断出来ます。 そこで、ダンベルのみ購入している人にはプロテインを、プロテインのみを購入している人にはダンベルをそれぞれレコメンドすることになります。 つまりダンベルのみを購入しているBさんにはプロテインがレコメンドされるということですね。 では続いて「ユーザーベース」で考えてみましょう。 注目するところは先ほどと同じですが、AさんとCさんが同じ商品を2つ購入しているので、この2人を似ていると判断することが出来ます。 よって、Aさんに対してユーザーベースで商品をレコメンドする場合、Cさんが購入しているシャツまたはサッカーボールがオススメされることになります。 この協調フィルタリングのロジックの強みは、「全く見たことのない商品だけど、自分はこれを欲しい!」と思う目新しさを提供できる、ということです。 ユーザーの行動履歴等からアイテムベースであれば自分は初めて見た商品でも多くの人が一緒に買っている商品を、ユーザーベースであればこれも自分は初めて見たけど、自分と嗜好性の似ている人が買っている商品をレコメンドするので、自分も気に入る可能性が高そうですよね。 またこのレコメンドを導入する運営者のメリットとして、ユーザーの行動履歴のみを使用するため、アイテム情報を最初に用意する必要がなく、導入しやすい点も挙げられます。 アイテム数が多い場合でも、アイテムの類似性などを設定する必要がないので、工数をかけることなくレコメンドを導入する事ができるのですね。 ただしユーザーの行動履歴から嗜好の類似性を収集するまでに時間が必要なので、すぐに効果の高いレコメンド配信をする、というのが少し難しい場合もあります。 実際に協調フィルタリングが使われているもの 最後にこの協調フィルタリングが使われているサービスを紹介します。 ■ECサイトでのレコメンド ECサイト内で、「商品Aを買った人は商品Bも買っています」とか「商品Aを買った人にオススメの商品はこちらです」と言ったような文言を見たことがないでしょうか。 ここでも協調フィルタリングが使われていて、同時に購入されることが多い商品、または自分と嗜好性の似たユーザーが購入していることが多い商品をレコメンドしています。 様々な商品を閲覧してもらうことが出来るので、クロスセル、アップセルが狙えますね。 ■ダイナミックリターゲティング ダイナミックリターゲティングではユーザーごとに最適な広告をリアルタイムで自動生成して配信します。 ここでいう最適な広告とは、広告を配信したユーザーに興味を持ってもらったり、購入をしてもらったりする可能性が高い商品の広告を指します。 協調フィルタリングのレコメンドは上述したようにユーザーに目新しさを提供できることが多く、興味を持ってもらいやすいため、これをレコメンドのロジックとして取り入れる広告配信サービス会社もあります。 おわりに いかがだったでしょうか。 現在ネットサーフィンをしていると、色々なところで色々な商品をレコメンドされる機会があり、もはやネットサービスに欠かせない存在となったのではないかと思います。 色々なレコメンド方式がある中、メリット、デメリットを理解することで、目的に合ったレコメンドを選択してもらえれば幸いです。 特に今回ご紹介した協調フィルタリングでのレコメンドは、ユーザーにもECサイト運営者にもどちらにとってもメリットがあると考えられます。 「え?何この商品?すごくいいじゃん!」とユーザーに言ってもらえると素敵ですね。

もっと読む

なんとなくで目標設定していませんか?リターゲティングの適切な目標設定とは!?

こんにちは、nex8事業部の岡本です。 普段は営業や広告運用を行っているのですが、先日、訪問先のお客様に「リターゲティング広告ってどうやって目標を決めればいいの?」という質問をいただきました。 他にも、よくよくお聞きすると、ざっくりのイメージで目標設定されているケースもあり、「もしかして、リターゲティング広告の目標設定に困られている方って結構多いのでは?」と思い、今回の記事を書くことにしました。 みなさまは、どのようにリターゲティング広告の目標を設定されていますか? そして、現在の目標は適切に設定されていますか? 今の質問で少しドキッとした方もいるのではないでしょうか。 この記事では、まだ目標を設定していない方も、既に目標を設定して運用している方でも今後の目標設定や、見直しに役立つ内容をご紹介していければと思います。 リターゲティングについてあまり知らないという方は、まずはこちらのリターゲティングの基礎知識の記事からご覧ください。 リターゲティングの適切な目標設定とは? みなさんはどのようにリターゲティング広告の目標を設定していますか? これくらいで獲得できたらうれしいなぁ・・なんて感覚で設定していませんか? 「目標は高ければ高いほどいいよね」 「別に感覚で設定してもいいんじゃない?」 と思ったあなた!(わたしは昔そう思っていました) 適切な目標が設定されていないと、 「せっかく工数も広告費もかけたのに、全く売上・獲得件数が増えなかった・・・」 「リターゲティング広告経由での売上・獲得件数は増えたけど、利益が減ってしまった・・・」 な~んてことが起きてしまうかもしれません。 上記のようなことが起きないように、リターゲティング広告を運用する際には、適切な目標の設定が必要不可欠です。 では、リターゲティング広告において「適切」と言える目標とは一体何なのでしょうか? 答えは、非常にシンプルです。 広告費に対して、どれくらいの獲得・売上・利益があれば損をしないのか? これを元に算出した数字、つまり「損をしない目標」が「適切」と言える目標です。 もちろん、広告の目的は上記が全てではありません。 ブランディングなど、売上・利益を指標としない目標設定もありますが、今回は売上・利益という指標のみで見た場合の目標設定をご紹介します。 「損しない目標、、、あたりまえじゃん・・・!」そう思いますよね。 しかしながら、こんな単純なことさえも、適切に目標設定を行っていないと、守れていない事があるのです。 このルールで目標を設定し、目標通りに運用することができれば、リターゲティング広告で失敗することはないといっても過言ではありません・・・! Web上で売上が確定するサービス(ECサイトや旅行ポータルサイト)の場合 では、実際どのように適切な目標(損をしない目標)を設定すればいいのか、業種・目的ごとにご紹介していければと思います。 まず、ECサイトや旅行ポータルサイトなど、Web上で売上が確定するサービスの場合で考えてみましょう。 この時これらのサイトでは、1度も購入等のCV(コンバージョン)をしたことがない「新規ユーザー」と、1回でもCVしたことがある「既存ユーザー」とに分けて考えることが出来ます。 リターゲティング広告には、「新規ユーザーを獲得する」、または「既存ユーザーに再訪してもらって売上を伸ばす」という2つの役割があるので、目標も大きくこの2つで考えていくと良いでしょう。 ここで、「新規と既存の獲得って同じ目標でいいの?」と思う方もいるのではないでしょうか。 マーケティングでは、「新規顧客への販売コストは既存顧客に販売するコストの5倍かかる」という「1:5の法則」というものがあります。 本来の1:5の法則は、新規顧客は獲得コストが高いにもかかわらず利益率が低いので、新規顧客を獲得するよりも既存顧客を維持した方が売上が上がるということを表す法則なのですが、新規と既存の獲得目標の設定に利用することもできるので、以下、これも踏まえて説明をしていきたいと思います。 目的:新規顧客の獲得を増やしたい 新規顧客の獲得を増やしたい場合、指標は「新規顧客の獲得件数」になります。 その場合、LTV(顧客生涯価値:企業と顧客が継続的に取引をすることによって、顧客が企業にもたらす価値(利益)を見る指標)を考慮して目標を設定します。 ※LTVの詳しい説明についてはこちらをご覧ください。 CPAやROASより大事!? 顧客のLTVを把握してビジネスチャンスを掴もう! いきなり「LTVを考慮する」と言われてもわかりづらいかと思いますので、実際にLTVについて考慮しない場合の目標と、考慮した場合の目標を比較してみてみましょう。 例えば、以下のような企業があるとします。 ■A社:レディースアパレル 広告予算:50万 平均顧客単価:10,000円 粗利率:40% リピート回数:3回 人件費等その他のコスト:1000円 ・LTVを考慮しない場合の目標設定 LTVを考慮しない場合、1回の購入を想定したCPAの算出方法と同じになるので、計算式は以下となります。 平均顧客単価-(原価や人件費等その他のコスト)-確保する利益=CPA では、A社の数字を上記の計算式に当てはめていきましょう。 平均顧客単価(10,000円)-原価(6000円)-人件費等その他のコスト(1000円)-確保する利益(0円)=CPA(3,000円) つまり、この場合CPA3,000円が損をしないCPAの上限といえます。 そして、ここで算出したCPAを利用し、最低限の獲得件数目標を算出していきます。 広告費(50万)÷CPA(3,000円)=獲得件数目標(166件) この最低ラインに、確保したい利益、その他実際にかかる経費を考慮して、広告費に対する適切な獲得件数目標を設定しましょう。 ※また、CPAの詳しい説明はこちらをご覧ください その目標CPA、大丈夫? ネット広告における目標CPAの重要性と改善方法 ・LTVを考慮した場合の目標設定 LTVの一番シンプルな計算式は以下となります。 平均購入単価×粗利率×購入回数-(新規獲得コスト+既存維持コスト)=LTV ※また、ここでは 新規獲得コスト=新規獲得目標CPA+人件費等その他のコスト 既存獲得コスト=既存維持CPA+人件費等その他のコスト  としています。 では、A社の数字を上記の計算式に当てはめていきましょう。 LTV=平均購入単価(10,000円)×粗利率(40%)×購入回数(3回)―(新規獲得目標CPA+1000+既存維持CPA×2+1000×2) LTV=0になる時がちょうど赤字がなくなる時だと考えられるので、リピート購入の平均が3回であれば、A社は新規獲得のために約6,400円使っても損はしないということになります。 4回目以降の購入が起こる、または新規獲得目標CPAを下げるなどすれば利益を出す事ができます。 そして、ここで算出したCPAを利用し、最低限の獲得件数目標を算出していきます。 広告費(50万)÷CPA(6,400円)=獲得件数目標(78件) このようにLTVを考慮することで、適切な新規顧客の獲得件数目標を導き出すことができます。 CPAの許容を広げることで、どういうメリットがあるの? よく、「CPAは安ければ安いほどいい」という言葉を耳にします。 たしかに、CPAが安くなればなるほど、利益は増えますよね。 それなのに、なぜCPAの許容を広げる(CPAを高くする)必要があるのでしょうか。 リターゲティング広告において、目標CPAをあまりにも下げすぎてしまうと、広告に使える費用が減ってしまうので、配信量を抑えなければいけない、競合他社との入札競争に負けてしまう、など出来ることの幅を狭めてしまうことになります。 それが結果的に全体の獲得件数(CV数)の減少を導いてしまうのです。 そうならないために、許容CPAをある程度上げることは必要ですが、とはいえむやみにCPAの許容を上げすぎてしまうと損をしてしまうということも起きてくるので、運用型広告では、目標CPAと目標獲得件数を擦り合わせて、効果の最大化を図れる目標を導き出せるよう、PDCAサイクルを回していくことが重要です。 目的:売上・利益を伸ばしたい とにかく売上・利益を伸ばしたい場合は文字通り、「売上・利益」が指標となってくるかと思います。 その場合、広告費に対してどれだけ売上が上がれば利益が出るのか、どれだけの売上・利益をあげたいか、というところから逆算して目標を設定します。 ・CPAの場合 売上や利益を考えた場合の目標CPAの算出方法は非常にシンプルです。 先ほど紹介した、新規顧客の目標CPA計算式に、確保する利益を追加して算出してください。 既存の場合は新規獲得CPAの5分の1とすればこちらも算出できます。 例として先ほどのアパレルA社で新規獲得、利益1000円を確保する場合を考えてみると 平均顧客単価(10,000円)-原価(6000円)-人件費等その他のコスト(1000円)-確保する利益(1000円)=CPA(2,000円) となり、CPAは2000円にしなければいけない、ということになりましたね。 ・ROASの場合 ROASは広告費に対する“売上”がどれほどあったかの指標です。 獲得件数というよりは、売上を考える時に向いているので、ECサイトなどではこちらの指標で運用することが多いですね。 ROAS算出の計算式は以下のように表されます。 広告経由売上÷広告費×100=ROAS 例えば、50万円の広告費で50万円の売上が上がった場合、 広告経由売上(50万)÷広告費(50万)×100=ROAS(100%) となり、ROAS100%が売上ベースで広告費の回収ができる目標の上限といえます。 ROAS100%以下である場合は、広告費以上の売上が確保できていないということになりますね。 ・ROIの場合 ROIは広告費に対して“利益”がどれだけあったかの指標です。 ROI算出の計算式は以下となっています。 (CV数×平均利益単価-広告費)÷広告費×100=ROI 例えば、50万円の広告費で1,000円の利益が上がる商品が500個売れた場合、 (CV数(500件)×平均利益単価(1,000円)-広告費(50万))÷広告費(50万)×100=ROI(0%) となり、ROI0%が利益ベースで広告費の回収ができる目標の上限となります。 ROIがマイナスになる場合は赤字になっているということですね。 ※ROAS・ROIの詳しい説明はこちらをご覧ください。 そのネット広告、プロモーションとして大丈夫?「ROAS」「ROI」「CPA」を理解して広告運用に活かそう! CPAとROASから考える、失敗しないネット広告の運用方法 CPA・ROAS・ROIどれを指標にすればいいの? 3つの指標があると迷ってしまいますよね。 その場合、自社で取り扱っている商品の特性をみてどの指標で運用するか判断しましょう。 単品通販など、扱っている商品が1種類の場合、購入価格が一定のため「CPA」での運用がおすすめです。 アパレルや総合通販ショッピングサイトなど、複数の商品を取り扱っている場合、顧客単価やリピート率が異なるケースが多いため、売上ベースの指標「ROAS」と利益ベースの指標「ROI」での運用がおすすめです。 Web上で売上が確定しないサービス(転職サイトや不動産ポータルサイトなど)の場合 Web上で売上が確定しないサービスにおいて目標設定を行う場合、実際に1件決まった時の売上から逆算して目標を算出していきます。 例えば、採用が1名決まれば100万円の売上が発生する成果報酬型の転職サイトがあったとします。 このサイトの会員登録から売上発生までの成約率が1%の場合、CPA算出の計算式は以下のようになります。 Web上のCV数(1件)×平均顧客単価(100万)×売上発生までの成約率(1%)=目標CPA(10,000円) つまり、この場合CPA10,000円が損をしない目標の上限といえます。 この最低ラインに、確保したい利益、その他実際にかかる経費を考慮して、適切な目標CPAを設定しましょう。 さいごに いかがでしたか? リターゲティング広告の運用では、なんとなーくの目標設定ではなく、適切な目標の設定が非常に重要です。 現在、リターゲティング広告を検討されている方や、既に実施されている方にとっても、この記事が今後の目標設定や現在設定されている目標の見直しのきっかけとして何かお役にたてると嬉しいです。

もっと読む

もっと良くなる!リターゲティング広告の分析と上手なサービス追加術

こんにちは。nex8事業部の石井です。 今回のブログはいつもと少し視点を変えて、「既にリターゲティング広告を導入済みで、まあ上手く回っている、特に問題も感じていない」という方に向けてお届けします。 リターゲティング広告に限らずすべてのネット広告で言えることですが、効果が合っているうちはきちんとした分析をせず放置しがちなもの。 でもこの時、「なんとなく効果合ってるからこれでいいや」ではなく、分析をすることでさらに効果を上げられるとしたらいかがですか? 今回は、Web マーケティング担当者に3つのステップで「もっと効果を上げていく方法」をお伝えできればと思います。 実施中のリターゲティング広告を詳しく分析しよう まずは現在実施しているリターゲティング広告での効果と目標値などを確認しましょう。 なんとなく効果を出せているではなく、目標値に対してどれだけ達成できているのか。 また、どのような配信をしているのか。 その点を一度確認してみましょう。 以下に例として、ECサイトを運営しているA社での目標値と効果、課題を記載します。 現在アフィリエイト、リスティング、リターゲティング広告など広告施策を複数実施。 そのうちリターゲティング広告での目標値と現在の状況は以下のようになっている。 目標値に少し届いていないものの、効果としてはまずまずの状況。 リターゲティングにかける広告予算はある程度適切に使うことができているものの、もう少しCPA(獲得単価)を抑えられるのであれば、予算を追加して獲得件数を伸ばしたいと思っている。 A社の場合、CPAを下げて獲得件数を伸ばすことができれば広告効果として改善出来たと言えますね。 そのため、まずは現在実施中のリターゲティング広告での効果を分析してみましょう。 運用型広告の場合であればどこのセグメントからCV(コンバージョン)が起こりやすいのか、新規はどのくらい取れているのか、配信されているネットワークはどこなのか、など確認できることはいくつも挙げられます。 今回、リターゲティング広告の分析ではよく用いられる「階層」と「リーセンシー」の2軸でA社を分析したところ以下のように見られました。 ※階層(どこのページで離脱したか)、リーセンシー(サイトに訪れてからの期間)での分析となります。 目標CPA以下で獲得できているセグメントには色を付けてあります。 こちらの情報から、「カート離脱ユーザー」と「商品詳細離脱ユーザー」にはリーセンシー期間の短いセグメント、「CV済みユーザー」には期間を開けての配信した方が効果が良いと分かりますね。 上記のようにまずは分析をして、実施中のリターゲティングサービスの状況を把握しましょう。 実施中のリターゲティングサービスの効果を伸ばしてみよう 分析を終えたら効果改善ができないか試してみます。 先程確認したリターゲティング広告での効果を見てみると、「カートページ離脱ユーザー」と「商品詳細ページを離脱してから期間の短いユーザー」への配信効果が他に比べて良かったのではないかと思います。 配信しているユーザーのセグメントごとでの効果を見て、はっきりと違いが確認できる場合、CPAの低いところは配信量を伸ばし、CPAが高騰してしまっているところは配信量を抑制するといった動きが一番簡単で早く効果を合わせやすいのでおすすめです。 その他にも、以下のようなポイントで分析し、調整・改善を図る方法があるのでご紹介しておきます。 ・どういったメディアからのCVが起こりやすいのか、 ・どこのネットワークからのCV件数が多いのか、 ・現在配信しているバナーデザインごとの効果 リターゲティング広告は、このように細かく分析し配信を調整することで効果の向上が可能ですが、ここで1つ問題があります。 CPAの低いセグメントへの配信量を伸ばしたり、配信先を調整して費用対効果が合うようであれば、現在使われているリターゲティングサービスのみでも十分です。 しかし、例えば配信量を増やそうとするとCPAが高くなってしまう場合があります。 同じ配信ネットワークや広告配信サービス内で配信量を伸ばすということは、リーセンシーを拡大して対象となるユーザーを広げる、または入札を強めることで他社との入札で負けていて配信出来ていなかった枠に広告を出すという事になります。 対象ユーザーを広げると、先ほど分析した表でも分かるようにCPAは高騰しがちになります。 また、入札単価を上げると単純にその分の費用がかかるため、こちらもCPA高騰に起因しますね。 では、CPAを目標値に合わせるような形で運用をしてみた場合どうでしょうか。 結果は以下のようになりました。 先程と同じように「階層」と「リーセンシー」の2軸で確認してみましょう。 いかがでしょうか。 一見CPAは目標値を達成していて上手く運用ができているように見えますが、獲得件数は50件減ってしまっています。 目標CPAに合わせるために、効果の良いセグメントへの配信量を増やすよりも効果の悪いセグメントを絞ることを優先した結果、獲得件数が大きく減ってしまったのです。 CPAは達成できたが、獲得件数が足りなくなってしまう。 獲得件数を考えると、CPAは高騰してしまう。 こんなことが起きてしまうわけです。 実際に、「CPAを下げようとすると獲得件数が下がってしまい、なかなか理想的な配信ができていない」と悩みを持っているクライアント様のご相談を受けたことがありました。 そんなときの改善策の1つとして、新規リターゲティングサービスを導入する方法があります。 新規リターゲティングサービスを導入してみよう 新規リターゲティングサービス導入のポイント 広告の効果を良くする手段として新規リターゲティングサービスを追加する方法ですが、まず、導入するポイントやタイミングを押さえていきましょう。 新たにリターゲティングサービスを導入することで、なぜ効果の改善ができるのかという点ですが、例えば今回のケースだと、「効果の見合う配信セグメントの調査は出来たが、そこだけへの配信だと配信量が伸ばせない」というのが効果改善の壁となっています。 そこに新しいリターゲティングサービスを追加することで、まず配信先(配信の絶対量)の追加ができます。 リターゲティングサービスによって提携している配信先はさまざまなため、複数のリターゲティングサービスを使うことで、多くの配信先をカバーできるようになるのです。 さらにその際、細かくセグメントを分けて配信ができるリターゲティングサービスを選べば、自社にとって効果の良いユーザーにのみ配信が出来るため、目標CPAを維持したまま獲得件数を増やせる可能性が高いでしょう。 また、複数利用のメリットとして、特定の1社におまかせするのではなく少し分散させておくことで、急に1つのサービスで効果が悪化した際などにリスクを減らせますよね。 それでは実際に新しいリターゲティング広告を追加した際の効果をみてみます。 改善前1社のみでのリターゲティングサービスとの比較 CPA 2,000円→1,590円 獲得件数 160件→200件 追加のリターゲティングサービスで配信枠の数を増やしたり、効果の良いユーザーセグメントへの配信強化をすることで、CPAを抑えながら獲得件数の増加をすることが可能になるのです。 気をつけなければならないのは、闇雲に新規のリターゲティングサービスを導入しても効果を悪化させてしまう可能性があるということです。 以前CPAとROASによる運用方法の記事でも事例を挙げましたが、他社が使っているからというだけで新サービスを導入したり、短期的な利用なのに自動運用型を導入したり、あまり効果が上がらない場合もあります。 しっかりと自社の状況やサービスごとの特徴を知り、目的にあった施策を実施出来るか考えることが重要です。 新規サービスを導入すべき3つのタイミング 新規のリターゲティングサービスを追加するタイミングはいくつか考えられます。 今回は私がおすすめする追加タイミングを3つご紹介します。 ① 目標値に対して獲得が伸び悩んでいる、目標は達成しているがそれ以上が狙えていないと感じた時 こちらは今回の例で挙げた「A社」のタイミングですね。 新しい配信枠の追加をし、事前に効果の見合うであろうユーザーへの配信で獲得件数を伸ばしていきましょう。 ② 既に効果が合っていて、追加することで更なる効果の向上が見込める時 現在の効果の出方を詳しく分析出来ていることで、効果の出せそうなサービスを適切に選び、少ないリスクで効果の向上が見込めるタイミングです。 ③ 効果の状況に関わらず、やりたい広告運用ができていない時 仮に効果は合っていたとしても、いろいろ運用をしたいのに実施中のサービスでは細かい運用ができないという場合も、新規サービスの追加検討をおすすめします。 例えば既存ユーザーではなく新規ユーザーの獲得を伸ばしたいなど、今実施中のサービスだと対応していないだけで他に細かな運用ができるサービスがあった、というケースもあります。 さまざまなサービスを比較検討してみると良いでしょう。 その他にも追加実施するタイミングは色々あるかと思いますが、私がよくご相談いただく内容としては、このあたりがほとんどです。 もし当てはまる内容がありましたら、一度他のサービスの内容を聞いてみたり調べてみてはいかがでしょうか。 さいごに 現在効果が合っていれば広告を追加する意味はないのでは?と思う方も多いかと思います。 確かに新しい施策を打つことによって効果を上げることができるかもしれませんが、それにはリスクがつきものです。 なので、どうしても現状をキープして効果の維持を優先してしまうことが多くなりがちです。 ただ、現在効果が合っている広告をそのまま広告配信サービス業者に任せておくのではなく、どうして効果が出ているのか、どのようなユーザーや配信先に配信すると購入されやすいのかを理解しておきましょう。 そうすることで、自社に合った配信先やユーザーにヒットする配信の方法が分かり、費用対効果の改善や新しいサービスについてもを選びやすくなるのではないでしょうか。 ぜひ一度、配信している広告を再確認し、数ある広告サービスの中から自社サイトに有益な効果を出してくれるポイントを見極めてみてください。

もっと読む