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そのサービス、マーケティングで劇的に変えませんか?

こんにちは、nex8事業部の山田です。 今回は、Webマーケティング担当者の方がまず知っておくべきだと感じたことと、その考えをECサイトの場合にどう活かしていくかについて、森岡毅さんの著書「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方: 成功を引き寄せるマーケティング入門」を参考に私なりにまとめてみました。 マーケティングで知っておくべきこと そもそもマーケティング活動とは 私はマーケティング活動とは「直接的な販売のために何かをするというよりも、売れるためのフレームワークを作る行為」だと考えています。 洋服屋さんで例えると、店頭に立ってお客さんとダイレクトに接することで服を売ることではなく、購買データを分析し、「どうすれば、服が売れるようになるのか」「どんな服だったら売れるようになるのか」を考える行為がマーケティング活動、ということですね。 世の中にはたくさんの企業がありますが、売れている企業には必ず優秀なマーケティング担当者が存在すると考えて良いでしょう。 優れた商品を生み出しても、それを広めていくマーケティング担当がいなければ、モノが溢れている社会において、商品競争に勝てない時代になってきていると言えます。 マーケティングで重要な3つのポイント 実際にマーケティングをしてみようとなった時、考えなければいけないポイントが3つあるので説明していきます。 ■認知度(ネームバリュー)・ブランディング(ブランド力の構築)の向上 1つ目は認知度(ネームバリュー)とブランディング(ブランド力の構築)をいかに高められるか、という点です。 例えば、何か贈り物をもらった時、「有名百貨店の紙袋に入っているもの」と、「聞いたことのないお店の紙袋に入っているもの」だと、中身が同じだとしても、「有名百貨店の紙袋に入っているもの」のほうが良い物のように感じますよね。 これは、長い歴史と素晴らしい商品、素晴らしい接客をしている有名百貨店の企業努力によって培ってきた「認知度(ネームバリュー)」や「ブランディング(=ブランド力の構築)」が、ユーザーにとって「付加価値として定着してきた」現象と言えます。 もう1つ例を挙げてみましょう。 商品の購入を検討している場合、「いつも買っている商品」と「全く知らない商品」が並んでいた場合、特に新しい商品が欲しいわけではない場合は「いつも買っている商品」を購入しますよね。 「全く知らない商品」は、購入にあたっての選択肢からは除外されると思います。 では、「全く知らない商品」がCMにバンバン流れ始めたり、ワイドショーで「話題の商品」として取り上げられるとどうでしょうか。 今までは「全く知らない商品」だったものが何度も見たり聞いたりしたことで認知され、市民権を獲得したことにより、購入の対象に入ってくるかと思います。 つまり、「認知されていないもの」は前提として「購入検討の枠」に入っていないということですね。 この接触が増えることで人の興味関心が変化する現象を「ザイオンス効果(単純接触効果)」と言います。 人は接触する回数が多い程、その人や物に関心を持ちやすくなります。 「ザイオンス効果」については、過去記事の「行動経済学に学ぶ~人の心理を揺さぶる魅力的な販促方法とは~」に詳しく書いてありますので、ご参照ください。 商品を売る場合は、まず「認知」され、「購入を検討される対象」になることを目指していきましょう。 政治家しかり、観光地しかり、「いかに認知され市民権を獲得できるか」が、マーケティングの第一歩と言えます。 ■売るための場所を手に入れる 2つ目は「売るための場所」です。 今度は、先ほどの有名百貨店に商品を卸す「メーカーさんの立場」で考えてみましょう。 良い商品が出来たとしても、「売る場所」が無ければ、商品を売ることは難しいですよね。 そのためメーカーの営業担当は、「自社の製品を手に取ってもらいたい場所」に商品の売り込みをしていきます。 「実際に手に取ってもらうために舞台を整えること」は、商品を売る場合に必要不可欠と言えるでしょう。 ECサイト運営の場合で考えてみます。 絶対に売れると確信のある商品を生み出し、売るためにECサイトを立ち上げたところまでは良かったのですが、例えばGoogleで商品に関連のあるキーワードで検索しても上位に表示されていないなどで、サイトへの流入数が明らかに少ないのであれば、そのECサイトは「売るための場所」としての機能を果たしていると言えませんよね。 同業他社よりも認知度を高めるためにSEO施策をしたり、サイト内のUIを改善してユーザーの購入意欲を高めたり、客層が近い企業とのコラボグッズを販売して盛り上げてみたり、ユーザーに選んでもらえるサイト作りの意識が重要になってきます。 このように、「売るものが良かったとしても、売るための環境や場所などの要因が整っていないと、商品をうまく売ることができない」ということがわかります。 ■また選んでもらえるようにする ECサイトを運営していて一番気になるところは、「リピート率」だと思います。 何度も自社商品を購入してくれるヘビーユーザーをどうやって増やしていくか、これはEC担当者にとって頭を悩ませる課題ですよね。 リピートしてもらうために重要な点が「使用する前のイメージ」と「実際に使用してみての感想」の良いギャップです。 例えば、値段は高いのに良い印象を受けない商品だと悪いイメージが付きやすく、もう買うことはなくなるかもしれませんが、逆に値段の割に良い商品だ、とユーザーが感じればリピート率の向上が見込めそうですよね。 こちらもECサイトで言うならば、商品単価は安いのに購入後のサポートがどんな大手企業よりも手厚ければ、それは良いギャップとなり、リピート率向上につなげることが出来るでしょう。 ECサイト運営からの考察 ではECサイトでマーケティング活動を行う場合はどうしていくのがよいでしょうか。 まずは、最終的な目標と具体的な数字を設定していきます。 ECサイトにおいて、最終目標が売上の増加だった場合、ざっくりと 【売上金額=流入ユーザー数×購入率×平均客単価】 のような形になります。 マーケティング担当者は、この各項目に目指すべきゴールから逆算した数値を当てはめ試行錯誤していくのです。 では下記の条件の場合を例に具体的に考えてみましょう。 目標:月間売上1,000万円 基本情報・・・平均ユーザー数:30万/月、平均購入率:1%、平均客単価:2,000円 単純計算だと【30万×1%×2,000円】で、月間売上は600万円になります。 では、これを目標の1,000万円にするにはどうすればいいか考えてみましょう。 重要なのは、認知されること、売るための場所を得ること、もう一度買ってもらうようにすることの3点です。 現状ユーザーは流入してきていますが、さらに認知を拡大させ、サイト内でも買いやすくすることで、購入率を維持したまま、新規流入ユーザー数を増やす施策を実施したとします。 例えばこの施策のおかげで、月間のユーザー数が、1.5倍の45万/月になったとすると、 【45万×1%×2000円】で、月間売上は900万になります。 ですが、まだ目標には届きません。 そこで今度は、一度購入してくれたユーザーに対してリピート購入施策を検討しました。 現在の購入ユーザーリピート率が0%でここが20%になるとすると、 【900万+(900万×20%)】で月間売上は1080万となり、目標の1,000万円を突破できるので、新規ユーザーの流入とリピーターへの施策を実施すれば目標の達成が見込めそうですね。 この数字が達成できるような具体的な施策を次に考えていけばよい、ということになります。 これ以外にも、「リピート率20%以上にする」、「サイトをさらに改善して購入率を1.5%にする」、「広告施策でユーザー数や購入数の底上げをする」など、マーケティング担当者は「どのレバーなら上手くコントロールできるだろうか」といったことを常に考えて組み立てていきます。 具体的な施策として弊社サービスのリターゲティング広告のみで考えるならば、以下のような項目が挙げられると思います。 ・認知拡大のため配信量を増やす(流入数の増加) ・CTR(クリック率)を高めるためにバナーの精査をする(流入数の増加) ・CVR(コンバージョン率)を高めるために配信枠の精査をする(購入率の改善) ・効果の良いユーザーセグメントに配信を集中させる(購入率の改善・リピーターの増加) これらをマーケティング担当者と協力して上手く改善し、施策を行うことで、流入してきたユーザーを効率よく購入へと導いていくことが、私たち広告配信サービス会社の課題だと考えます。 まとめ いかがでしたでしょうか。 今回は森岡毅さんの著書を参考にWebマーケティング担当になった方がまず知っておいた方がよいことをまとめて、ご説明しました。 この記事を通じて皆さんが少しでもマーケティングに興味を持っていただけたら幸いです。

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ECサイト運営に使える!Excel初心者のための関数活用基礎基本

こんにちは、nex8事業部の山田です。 今回は在庫管理やレポーティングに活かせるexcel初心者の方向けに基礎や基本になる関数の説明や使用例を書きたいと思います。 よく使う基本的な関数と使用例 まずは「関数」について。 関数とは、「どんな計算をさせたいか」と「どの部分にその計算を適用するか」を組み合わせたものです。 例えば指定した範囲内の数字をすべて足し合わせる関数はSUMで、A1~A10までのセルに入っている数字を足したい場合、 =SUM(A1:A10) と入力すると自動的に計算をしてくれます。 ではこれをふまえて、よく使う基本的な関数を5つ紹介します。 ① SUM関数 これは足し算の関数です。 上述の例でも触れましたが、SUM関数は指定した範囲内の合計値を計算します。 すべてのセルを+でつなげても同じですが、大変手間なので関数を使います。 図はある商品の1日ごとの売り上げ個数を記載したものです。 これらの合計個数を知りたいとき、合計値のセル(D2)に =SUM(B2:B8) と式を入れると、指定された範囲(B2~B8のセル)における合計値が計算されます。 Excelの”fx”ボタンを押すと関数が表示されるので使いたい関数を選択し、数値を出したい範囲を指定します。 また、オートSUMという機能もExcel画面上部右側にあり、関数を打ち込まなくても範囲を指定すれば自動的に足してくれる優れものです。 ② AVERAGE関数 これは平均を出すための関数です。 SUM関数と同様に”fx”ボタンからAVERAGE関数を選択し、セルの範囲指定を行います。 図はある商品の1日の売り上げ個数を記載したものです。 1日平均売上個数のセル(D2)に =AVERAGE(B2:B8) と入力すると、指定された範囲(B2~B8のセル)における平均値が計算されます。 AVERAGE関数にもオートSUMと同様の機能があり、オートSUMボタンの横のタブで選択できます。 ③ COUNT関数 これは数値の入ったセルを数えてくれる関数です。 見た目が数字でも文字として表示されているものは数えないので注意してください。 購入経験のある人には回数が振ってあるので、その数値が入っている=購入経験者であり、その数を数えることができます。 計算結果の欄(D2)に =COUNT(B2:B6) と入力すると、B2~B6のセルの中から、数値が入力されているものを数えるので、この場合3と表示されます。 つまり購入経験者は3人ということになりますね。 ④ COUNTA関数 これは数値でも文字でもセルに何か入っていれば数えてくれる関数です。 空白は数えません。 対象範囲に飛び飛びで入力されている情報などの場合、一気にその範囲内を数えてくれるので非常に有用です。 会員のリストの中でなにか購入した顧客の数を求める場合です。 B2~B6セルに購入した商品の名前が表示されていますが、表示されている=購入経験者であり、計算結果の欄(D2)に =COUNTA(B2:B6) を入力することでその数を数えることが出来ます。 この場合は2と表示されます。 ⑤ IF関数 これは指定する条件をクリアしているかどうかで出力する値を変えることが出来る関数です。 B2~B6セル(購入金額)の中で30,000円以上購入した場合に粗品を"あり"とし、指定した金額未満の場合は空欄とする場合です。 計算結果の欄(C2)に =IF(B2>=30000,"あり","") と入力すると30,000円以上購入した人の欄に「あり」と表示されます。 IFの()内は1つ目に条件を記述するので、B2に入っている数値が30000以上かどうかという式が入っています。 2つ目の欄で、条件を満たしている場合にC2に入る言葉、3つ目の欄はここでは空白になっていますが、条件を満たしていない場合に入る言葉を記述します。 この場合だと、下の3人に「あり」の表示がされるというわけです。 先ほどのCOUNTA関数と組み合わせて「粗品:あり」の数を数えれば贈答数の合計を知ることもできます。 応用的な関数と使用例 では続いて、基本編よりも少し進んだ応用編の関数をご紹介していきます。 ⑥ COUNTIF関数 これは指定した条件に合うデータの数を数えてくれる関数です。 上の図は会員の中でプラチナ会員の数を抽出した場合です。 結果の表示先であるD2セルに =COUNTIF(B2:B6,"プラチナ") と入力すると、対象としているB2~B6セルの中から「プラチナ」を抽出し数えてくれます。 この場合1と表示されます。 ⑦ SUMIF関数 これは条件をクリアできているデータのみの合計値を計算してくれます。 特定商品の注文数が一定以上の店舗を対象とし、その売上金額を合計するなどが出来ます。 この図は売上1位がTシャツの店舗のTシャツの購入額の合計を知りたい場合です。 結果を表示するF2セルには =SUMIF(B2:B6,E2,C2:C6) と入力をします。 SUMIFでは記述する箇所が3つあり、左から、範囲、検索条件、合計範囲となっています。 1つ目の欄で、条件を検索する範囲を、そして2つ目の欄で検索条件を指定します。 今回の場合、B2~B6セルの中でE2セル(Tシャツ)と合致するもの抽出しているということになります。 最後に3つ目の欄で合計値を出したい範囲の指定をしています。 まとめると、B2~B6内で「Tシャツ」と合致したもので、C2~C6セル内の合計値を計算する、ということになります。 ⑧ VLOOKUP関数 指定した範囲の左端の列から数値を見つけて、指定した範囲の別の列の同じ行の中にある数値を反映させる関数です。 これにより商品IDから商品名や在庫数を抽出することができます。 上の表を使って、商品ID111の商品名と在庫数をF2、G2に表示するやり方を具体的に見ていきましょう。 VLOOKUP関数は、入力する項目が4つあります。 1つ目は、起点となる検索値、ここでは商品IDを入力するので、A2となります。 2つ目の欄は、検索する範囲なので、A2~C6を指定し、3つ目の欄ではその範囲内で何列目の項目を指定するかを選択するので、商品名の場合は2、在庫数の場合は3を入力します。 最後に4つ目の欄は、検索条件をTRUE→近似一致、FALSE→完全一致のどちらかから選びます。 商品IDと完全一致としたいため、ここではFALSEを入力します。 以上から、商品名の結果の表示先であるF2セルには =VLOOKUP(E2,A2:C6,2,FALSE) と入力すると、表のような結果が得られます。 ⑨ ROUND関数 指定された数値を指定された桁から四捨五入することができる関数です。 1つ目の欄で、四捨五入したい数値のセルを選択し、2つ目の欄でどの桁数から四捨五入するかを入力します。 この時、2つ目の欄に1を入力すると、小数第1位を、2と入力すると小数第2位を残すように四捨五入がされ、-1と入力すると1の位で、-2と入力すると10の位で四捨五入がされます。 上の表の場合は、結果表示先のC2セルに =ROUND(B2,-3) と入力し、つまりB2の数値を100の位で四捨五入しているということになります。 C3以下も同様です。 ⑩

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原点回帰でユーザーのハートをググッと掴む『メルマガ×ECサイト』

こんにちは、nex8事業部の山田です。 今回はユーザーリーチのド定番とも言えるメルマガのECサイトでの活用法について書きたいと思います。 メルマガの良いところと悪いところ メルマガは以前から実施されている、Webサイト集客のための定番施策の1つですね。 私もさまざまなショップやサービスから1日に何通も届きますが、メルマガは「メールマガジン」というその名のとおり、雑誌における定期購読のメール版に近いイメージです。(無料メルマガ登録の場合、購読料はかかりませんが) 好きなブランドのセール情報や転職サイトの新着求人、よく行くお店のクーポン情報など、自主的に登録して受信することの多いメルマガは、ユーザー自らの生活に自然とマッチし、一人ひとりの生活習慣に合った利用がされていると思います。 そんなメルマガの、情報発信手段としての良いところと悪いところを考えてみましょう。 ■良いところ(利点) ① 手軽に実施できる 顧客のメールアドレスがあれば発信できますし、低価格なメール配信サービスも多くあり、特別な技術は不要なのですぐに始められます。 ショッピングカートASP(Application Service Provider)でECサイトを構築している場合、メール配信機能がついていることも多いですね。 ② 定期的にユーザーへ情報を送れる メルマガはプッシュ型のサービスであり、配信登録してくれているユーザーに対してはこちらから任意のタイミングで継続的な情報提供が出来ます。 メルマガ配信を行うことで、定期的なアプローチをすることが可能です。 ③ ユーザーのアクションを促せる キャンペーンページのURLを掲載する、クーポンを添付する、セールのお知らせをするなどの工夫をすれば、ただ読んで終わりのお便りではなく、サイト訪問や購買などアクションを促せるツールになります。 ④ 根強いファンの獲得 先ほどメルマガは雑誌における定期購読のようなものと書きましたが、まさに雑誌を作るつもりでユーザーの心を捉えるコンテンツを届けることにより根強いファンを作ることも出来ます。 ■悪いところ(注意点) ① 迷惑メールBOXに届いてしまうことがある メルマガ登録の際に、ユーザー側のメール受信設定状況によっては迷惑メール扱いをされる可能性があります。 配信登録手続きの中で、メール配信元ドメインを受信許可リストに入れてもらえるように案内することで未然に防ぎましょう。 ② メルマガに悪いイメージを持っている人もいる もともとメルマガというもの自体に良い印象を抱いていないユーザーの場合、読まれずに捨てられてしまったり、受信をきっかけに配信停止の対応をされてしまうこともあります。 ユーザーが読みたいと思えないような一方的な情報ばかり載せたり、不快感を持たれるくらいの過度な頻度で配信したりしてメルマガ嫌いのユーザーを増やさないように気を付けましょう。 ③ メールそのものの利用頻度が下がってきた LINEなどの台頭で連絡手段がメールから移り変わってきており、メルマガの力が発揮しきれなくなってきていることも考えられます。 今後マクロのユーザー動向に注意したり、自社のメルマガの開封率に変化がないかなど定点観測していく必要がありますね。 このように注意点もありますが、上手く活用することでまだまだ活躍することができる施策の1つと考えられます。 次章ではECサイトとメルマガの相性を考察してみたいと思います。 ECサイトでの活用法 ①

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「こんな商品あったんだ!」が購入への第一歩、知っておきたい純広告の活用法

こんにちは、nex8事業部の山田です。 純広告はアドテクが発展するずっと前からあるネット広告の配信手法ですが、今なおサービスの認知や潜在層ユーザーへのアプローチに効果を発揮しています。 今回はnex8などの運用型広告と対比して語られることの多い純広告について書きたいと思います。 純広告とは 純広告の概要 純広告とはネット広告の配信形式の1つで、広告主がメディアの広告枠を一定期間買い取って、広告主側が制作した広告を掲載するものを指します。 純広(じゅんこう)と略して言うことが多いです。 純広告としてはYahoo!JAPANのトップページに掲載される広告が分かりやすいでしょう。 クリエイティブは、一般的にはバナー広告、テキスト広告で掲載されます。 また事前にメディアサイトに予約をすることから、「予約型広告」とも呼ばれています。 こちらはテレビCMのようなイメージですね。 ジャンル別純広告の具体例 では、具体的にどういったサイトで純広告が掲載できるか、いくつかジャンルにわけて例を挙げてみます。 ■ポータルサイト ・Yahoo!JAPANブランドパネル(https://www.yahoo.co.jp/) 純広告と言われて、1番にあがるのがこのYahoo!JAPANの広告枠ではないでしょうか。 月間数十億PVのYahoo!のトップページにバナー広告を出稿することができます。 興味が顕在化していないユーザーに対して広いアプローチが出来ます。 ■男性向けサイト ・GQ JAPAN(https://gqjapan.jp/) 『GQ』の日本版として、2003年4月に創刊しています。 こちらのWebサイトは男性向けの情報サイトとなっているので、ユーザー層は9割近くが男性となります。 ・日本経済新聞 電子版(http://www.nikkei.com/) こちらは日経新聞のWeb版ですが、こちらも男性ユーザーの割合が8割となっていて、さらに企業内で役職を持っている人の割合がかなり高いので、高額商材の訴求広告が効果的になるかもしれません。 ■女性向けサイト ・モデルプレス(https://mdpr.jp/) 女性に役立つエンタメ情報やライフスタイル情報を発信するメディアサイトなので、こちらは9割が女性ユーザーです。 ・ウィメンズパーク(http://women.benesse.ne.jp/) 会員数653万人(2016年12月現在)を誇る、国内最大級の女性限定サイトです。 女性限定なので、当然ユーザー層は女性10割となっています。 ■趣味系サイト ・ギズモード・ジャパン(http://www.gizmodo.jp/) 最新ガジェットをはじめ様々な分野における国内最大のテクノロジー系情報サイトです。 新しいもの好き、ガジェット好きな人たちにリーチできます。 ・るるぶ.com(http://www.rurubu.com/) 旅行系の総合情報サイトですので、やはり旅行系広告との相性は良いのではないでしょうか。 ・ファミ通.com(https://www.famitsu.com/) ゲーム好きユーザーに対して広告をあてることが出来るので、スマホアプリのプロモーションやオンラインゲームなどの商材であれば大きな効果を得られます。 このようにサイトの読者層が自社のターゲット層と合っているかどうかを確認検討することで、ターゲットを絞った純広告の掲載が可能となります。 純広告の特徴 では、純広告の特徴をメリット・デメリットに分けてお伝えします。 ■メリット 純広告は、Yahoo!のブランドパネルに代表されるように、大々的に自社サービスを露出することが出来ます。 そのため、認知度の向上や、ユーザーの興味が検索して自発的に調べるほどではない、いわゆる潜在層に対してのリーチが可能です。 またそれだけでなく、例えばIPアドレスを使った地域でのセグメントや、アニメ系やスポーツ系のメディアサイトといった◯◯好きの人が見ているであろうサイトの広告枠に出稿することによって、ターゲットを絞ることができます。 さらに広告枠を予約しているため、必ず配信が出来るのもメリットの1つと考えられます。 ■デメリット 純広告は運用型広告やその他のネット広告に比べ、かなり広告費(最低出稿金額)が高額となります。 掲載期間にもよりますが、数十万円から高いと数千万円規模にもなってきます。 運用型広告では、例えば1クリック辺り10円程度からですし、最低出稿金額を設けていないこともあります。 そのため、使える広告費に余裕がない場合は、実施そのものが難しい可能性があるということです。 もう1つ、購入や成約などコンバージョンを狙うというよりは、認知目的のことが多いので獲得に対するCPAで見てしまうと、割高に感じることもあるかもしれません。 純広告と運用型広告の違い 続いて、リスティング広告やリターゲティング広告といった運用型広告と純広告の違う点について説明していきます。 ① 料金体系と掲載期間 ・純広告 料金体系についてですが、純広告は「この期間掲載して〇〇〇万円(期間保証)」「〇〇〇インプレッションが発生したら〇〇〇万円(インプレッション保証)」など、枠そのものに条件を付けて買い取る方式です。 掲載期間についてもその条件によって異なりますが、インプレッション保証であれば、提示されていたインプレッション数に到達するまで掲載は続きます。 ・運用型広告 一方で運用型広告は「1クリックあたり〇円」「1インプレッションあたり〇円」という形で配信枠1つ1つに対して入札していく広告形式です。 また掲載期間も決まっているわけではありません。 ② 配信方法 ・純広告 配信方法について、純広告は大枠の取り決め(掲載期間、料金など)を広告主がメディア運営者(もしくは広告代理店)と行い掲載する、ごくシンプルなものです。 ・運用型広告 運用型広告の多くはRTB(※)取引により毎回コンマ1秒レベルの早さで入札競争を行い、入札権利を勝ち取った広告が掲出されています。 RTB・・・Real Time Biddingの頭文字をとった略語で、メディアサイトの広告枠1つ1つに対してリアルタイムで入札を行う仕組みのこと。 予算を元にし、随時入札価格やその他調整できる項目を調整しながら獲得効率を上げていきます。 例えばnex8では、リーセンシー(ユーザーがサイトを離脱してからの日数)、フリークエンシー(ユーザーに広告を見せる回数)、訪問回数、曜日時間帯、OSなどで配信方法を調整します。 ③ ターゲット選定 ・純広告 純広告は先ほど述べたとおり露出度を増やして認知度を上げるという目的が大きな割合を占めています。 そのため、自社がターゲットとしているユーザーが多くいそうなメディアを狙って広告を掲載し、その商品やサービスを知っている、何となく聞いたことはあるが詳しく知らない、そもそも存在を知らないなど、近々に顧客になってくれる可能性があるユーザー(潜在層ユーザー)に広くリーチをしていきます。 ・運用型広告 反対に運用型広告の場合は、純広告に比べてより細かくターゲット選定が出来ます。 リスティングであればどういった興味を持っていて、どのようなワードで検索したのか、自社サービスを知っている人だけを狙ったり、一度訪れている人に対しての配信が出来たり、どちらかと言えば潜在層ユーザーよりも顕在層ユーザーに強いと言えます。 また、”運用型”広告ですので、獲得効率や効果によって予算の振り分けを変えたり、入札調整を行ったりできます。 掲載期間も定まっていないので、効果が振るわなければ停止することも可能です。 リターゲティング広告との組み合わせ 純広告と運用型広告は上述したように、様々な異なる点があります。 これはどちらが良い悪いではなく、それぞれの性質を加味して組み合わせれば効果的な広告配信が可能にもなるということです。 ここでは弊社で運営しているnex8などのリターゲティング広告と組み合わせた場合、どのような配信方法になるか考えてみましょう。 それぞれの特長を思い出すと、純広告は潜在層を含めた幅広いユーザーの認知を得られる手法で、リターゲティング広告は1度(興味を持って)広告主サイトを訪れたユーザーに絞って再訪とコンバージョンを促せる手法です。 つまり、取り組む順番で言うと先に実施するのは純広告です。 リターゲティング広告は広告主サイトに訪問したことのあるユーザー数が多いほど、配信対象ユーザーも多くなります。 従って、まずは純広告で広くユーザーにアプローチをし、可能な限り多くのユーザーをサイトに流入させることで、効果を高めることが出来るようになります。 一般に、ネットショッピングをする際、ユーザーは複数のサイトを行き来して比較したり、途中でサイトを閉じ別の用事を済ませたりすることも多く、初回訪問時に成約(購買や予約)に至るユーザーは10%以下と言われています。 純広告のみでコンバージョンせず離脱したユーザーに対してリターゲティング広告を使って再訪問を促すことで、全体として効果的なプロモーションをしていくことが出来るでしょう。 この時、純広告は認知度向上の広告であり、CPAは比較的高騰しやすいため、リターゲティング広告のCPAで全体値を調整し、最終的に許容範囲内で収められるよう、計算しておくことが重要です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 様々な広告手法がある中で、純広告はみなさんが「広告」と聞いて最もイメージするポピュラーなものなのではないかと思います。 費用が高いというハードルはありますが、予算に余裕がある場合には、リターゲティング広告などの運用型広告との組み合わせにチャレンジしてみて頂ければ幸いです。

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用語解説から作成方法まで!効果計測に使うパラメータって何だ?

こんにちは、nex8事業部の山田です。 今回はネット広告を運用する際、効果計測に使用する『パラメータ』について書きたいと思います。 Googleアナリティクスを使用した場合を例に、設定の仕方なども具体的に説明しますのでぜひ参考にしてみて下さい。 ※この記事では、一般的な広告効果計測ツールにおけるURLパラメータについて説明をしています。 効果計測用のパラメータって何だろう 効果測定することで効率的に配信出来るのがネット広告の魅力ですが、利用にあたって知っておくと便利なのが効果計測用のパラメータに関する知識です。 効果計測用のパラメータとは、URLのうしろにくっついている、解析に必要な情報を追加している部分のことを言います。 例を見てみましょう。 nex8ブログのURL:https://blog.nex8.net/?12345abcde このブログのTopページURLの後ろにパラメータを付与しています。 クリックしてもらうと分かるのですが、同じようにTopページに飛んでいます。 見え方としては変わらないのですが、?の後ろについた文字列がパラメータになり、実はこれで計測をすることが可能になっています! このパラメータの設定を行うことで、ユーザーが自社サイトにどのメディア経由で流入しているか、どんなキーワードで検索して流入しているか、どのコンテンツを見てからの流入しているかなど、設定している範囲で全て把握できるようになります。 例えばGoogleアナリティクスで効果計測をする場合、下記のようにGoogleで決められているパラメータを付与することで、アナリティクス上に反映させて解析することが出来るようになります。 パラメータの付与してあるURL例: https://www.nex-tsuuhan.com/?utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1 色を変えた部分がパラメータです。 Googleアナリティクスを例に上記パラメータをもう少し説明します。 ・utm_source →nex8という流入元から来ている。 ・utm_medium →nex8はリターゲティングのディスプレイ広告なので「display」としている。 リスティング広告なら「cpc」、アフィリエイト広告なら「affiliate」などに設定することが多い。 ・utm_campaign →キャンペーンのことで広告のキャンペーン名(ここで言うとitem0-1)を示している。 ※ここではitem→商品詳細ページ、0-1→離脱してから1日以内のユーザーと定義しているので、商品詳細ページで離脱してから1日以内のユーザーに対して配信した広告から来ていることを表す。 パラメータを設定する時のルール URLにパラメータを設定する際にはいくつかルールがあるので、ここでまとめてみます。 ・「=」をはさんで左側にパラメータ名、右側に値を指定する 【utm_source=nex8】 ・パラメータは「&」で連結させる 【utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1】 ・パラメータを付与していないもともとのURLとは「?」で連結する 【http://www.nex-tsuuhan.com?utm_source=nex8&utm_medium=display&utm_campaign=item0-1】 ※もともとのURLに「?」が含まれている場合は、「?」を「&」に変えて連結します。 「?」が使えるのは1個だけです。 ・Googleアナリティクスは大文字、小文字で別の扱いになるため注意する 下記のサイトでパラメータ付きのURLが作れます。 https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/ わかりやすいサイトなのでとても使いやすいです。 例えば「Campaign Source」と「Campaign Medium」に記述をしてみましょう。 設定が出来たらGoogleアナリティクスで確認をします。 パラメータを設定したリンクをクリックし、Googleアナリティクスの[リアルタイム]→[トラフィック]を開き、「メディア」と「ソース」にパラメータで指示した情報がしっかり反映され、表示がされていれば成功です。 なぜ、パラメータをつけるのか? ここまでパラメータの設定などについてお話をしてきました。 では、『なぜ、パラメータをつけるのか』というお話を具体的にしていきたいと思います。 あなたがネット広告の担当をしていて、リターゲティングをはじめ、リスティングやアフィリエイトなど様々な種類の広告サービスをいくつか利用しているとします。 おそらくそんな時に考えるのは、「効果の良いサービスに予算を寄せて効率的に広告展開をしたい」ということでほぼ間違いないと思います。 ほとんどのクライアントさんの予算は無限ではないので、なるべく安くて良いサービスを見極めたいですよね。 「このサービスからのコンバージョンが多いから、ここにもっと広告予算を集中しよう!」これを判断するときに、とても重要なのが流入元の情報です。 流入元が分からないと、いったいどの広告サービスからのコンバージョンだったのか、そのサービスはコストを安く抑えられているか、その判断が難しいからです。 それでは困る、どこからの流入か情報を記録して見えるようにしよう、そんな時に活躍するのがパラメータなのです。 パラメータがあると流入元の情報が判断できるようになり、「たくさんコンバージョンしたけど流入元がわからないのでどのサービスが優れているかわからない…これじゃどのサービスに予算をかけるべきなのかもわからない…」という状況を打破してくれます。 さらに具体的な話をすると、各サービスの中に組まれているキャンペーンごとにもパラメータが設定できるので、もっともっと細かな判断が可能になります。 リターゲティング広告サービスで考えてみると、「リターゲティングのA社は『1日以内に買い物カゴまで進んで離脱したユーザー向けのキャンペーン』の効果が同じキャンペーンで実施しているB社よりも良いな」ということが分かります。 この場合、B社で使っている予算をA社に割り振るべきだ、と言う判断が出来ますよね。 また広告サービスからの流入以外にも、アプリからWebサイトへの流入やSSL化されたサイト(URLがhttpsで始まるもの)から非SSLサイト(URLがhttpで始まるもの)への移動の時には、どこから来たのかが分からなくなるのですが、パラメータを付与しておけばそれも解消されるので、より詳細に自社サイトについて知ることができます。 流入元を知ることは、広告施策やWebサイト運営の際に改善のきっかけを与えてくれるので必要不可欠であり、それを実現するのがパラメータなのです。 まとめ パラメータを設定すると、細かな計測により情報を取得することが出来るようになります。 配信メニューや媒体、配信時の各キャンペーンにそれぞれ違うパラメータを付与することで、「結局どの媒体のどの配信方法の効果が良いのか」を視認することができるようになり、予算を最大限に活かした効率的な顧客獲得が可能になるのです。 みなさんもパラメータを使って、最高の広告配信を実現してください。

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これであなたもギョーカイ人!Web広告用語&略語を一気におさらい!

こんにちは、nex8事業部の山田です。 今回はみなさんが日夜目にしているであろうWeb広告業界ならではの用語や略語のご紹介と解説をしていきたいと思います。 当ブログにも頻繁に登場しているものもありますので、ここで改めてまとめてみます。 広告効果指標に関係すること 【インプレッション(impression)】 広告が表示されることを指します。 10インプレッションであれば10回表示されたという意味です。 【コンバージョン(Conversion)】 広告を経由してWebサイトに訪れたユーザーが、あらかじめ決められていた成果となる行動(購入、問い合わせなど)をとることを言います。 よくCVと略されています。 【CPA(Cost Per Action) 読み方:シーピーエー)】 獲得単価のことで、1コンバージョンにかかった費用を指します。 Web広告の中では特に重要視される指標の1つです。これは頻出用語です。 参考:CPAに関する記事 ・その目標CPA、大丈夫? ネット広告における目標CPAの重要性と改善方法 ・なんとなくで目標設定していませんか?リターゲティングの適切な目標設定とは!?   【CPO(Cost Per Order) 読み方:シーピーオー】 注文に対してどれだけのコストがかかったかという指標です。 よく健康食品系などでお試し品を安く提供した後、継続購入の本申込みに誘導していくものがありますが、その本申込みへの移行率などで使われます。 引き上げ率などと表現する人もいます。 【CPR(Cost Per Response) 読み方:シーピーアール】 見込み客などからの反応を獲得するのにかかったコストのことです。 問合せや資料請求などにかかった費用で使われます。 10万円の広告費を使って資料請求が20人あった場合、CPRは5,000円となります。 【CPF(Cost Per Follow) 読み方:シーピーエフ】 主にFacebookにおいて、Facebookページのファン一人を獲得するのにかかったコストのことです。 ソーシャルメディアマーケティングにも関連してきます。 【CPC(Cost

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取り入れる企業が増加しているソーシャルメディアマーケティングやバズマーケティングっていったい何だ!?

こんにちは、nex8事業部の山田と申します。 最近マーケティング手法に取り入れる企業が増えている、ソーシャルメディアマーケティングやバズマーケティング。 みなさんも耳にしたことがあると思います。 今回のブログでは『聞いたことはあるけれど、実際どんなものなのかはっきりわからない』『やってみたいとは思っているが、やり方がよくわからない』など、あと一歩が踏み出せないままでいるという方のために、まさに時代の変化に合わせるように進化したこの2つのマーケティング手法をご紹介したいと思います。 こう変わった『買う』までの道のり 従来、人間の購買行動における一連の流れは、『商品を知る(Attention)→商品に関心を持つ(Interest)→商品を欲しくなる(Desire)→商品を記憶する(Memory)→商品を買う(Action)』となる、いわゆるAIDMAと呼ばれる消費行動です。 しかし、これがインターネット環境の普及により、『商品を知る(Attention)→商品に関心を持つ(Interest)→商品を調べる(Search)→商品を買う(Action)→情報共有する(Share)』のAISASに変化してきました。 ちなみに欲求(Desire)をなくしたというわけでなく、検索(Search)の段階ですでに欲求(Desire)のフェーズへ進んでいるということです。 そして購入後の情報共有(Share)が次なる顧客の『知る(Attention)=商品との出会い』につながっていきます。 さらに言うと、Search行動の比重がインターネット検索からソーシャル上での情報収集に変わってきつつあります。現在はまだインターネット検索の割合が多いですが、近いうち確実にソーシャル上での情報収集の割合が逆転すると言われています。若い世代では特にその傾向が顕著だそうです。 まさに今の時代にフィットする消費行動モデルと言えますね。 確かに誰も彼もみんなスマートフォンを持っていますし、Twitter、Facebook、LINEをはじめとするソーシャルメディアを使い、情報を発信・受信するためのプラットフォームが完全に整備されています。 例えば好きなタレントがTwitterでアップロードした写真を「〇〇ちゃんの持っている〇〇がかわいい!」と思えば、それをシェア、リツイートするので拡散が拡散を生み出して情報は爆発的に広がっていきます。 それを見たユーザーが『商品を知り(Attention)→商品に関心を持ち(Interest)→商品を検索やソーシャルで調べ(Search)→商品を買い(Action)→情報共有し(Share)』、それを見たユーザーがまだ商品を知り・・というループが起きるのですね。 『ネットで話題』『Twitterで話題』など今やテレビ番組で扱われるトピックは、ソーシャル発信の方が多いくらいではないでしょうか。 もはや流行の発信地は渋谷ではなくソーシャルの世界の中にあるのです。 ソーシャルメディアマーケティングって何だ? それではまず『ソーシャルメディアとは何か?』というところからお話をしたいと思います。 Wikipediaによれば、『誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアである』とあります。 これをかみ砕くと、『みなさん一人ひとりが情報の発信者であり、また受信者でもあるメディア』と言い換えられます。 例えばみなさんが普段使っているFacebookやTwitter、InstagramなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)はもちろん、今やインフラと化したLINE(前者と比較するとクローズドなものだが大義的に含む)、自ら発信したり他人の発信したものを閲覧したりできるブログやYoutubeなどもこれに含まれます。 そして、それらのソーシャルメディアを通じて宣伝をしたり、キャンペーンを展開したり、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで、企業のファンを作っていく施策こそが『ソーシャルメディアマーケティング』なのです。 バズマーケティングって何だ? さて、次はバズマーケティングについてです。 まず『バズ』とは何なのか。 『バズ』とは簡単に言うと口コミを指しています。 「バズってる」という言葉を使う人がいますが、これは「今まさに口コミにより人気が広がり、話題になっている」という意味になります。 そして、そのバズ(=口コミ)を利用したマーケティングがバズマーケティングです。 口コミの力というのは計り知れないほど大きいものです。 昔、まだ私が子供だった頃、今ほどインターネットが発達していなかったあの時代、任天堂株式会社の大人気作ポケットモンスターのミュウのつくり方が全国の子供たちの共通認識としてありました。 どこ発信かはわかりませんが、全国へすごいスピードで伝達されていったのでしょう。 学校の友達、塾の友達、クラブ活動の友達、親戚など一人ひとりが個別のネットワークを持ち、最大限に拡散していった結果であると考えられます。(もちろんポケモンが素晴らしいゲームソフトであったことが最大の要因ですが) しかし、これが現代では一瞬でできてしまいます。 現代では一人ひとりが先述したソーシャルメディアによって20年前とは比較にならない、恐ろしいほど大規模なネットワークを形成・保有しているためです。 そしてそれをうまく利用し波に乗ることができれば、想像をはるかに超えるとんでもないバズり方が可能になります。 世の中のこんな好事例 ソーシャルメディアマーケティングやバズマーケティングには数々の事例があるので、ソーシャル上で何をして、どういった効果が得られたのか見ていきましょう。 直近最大のソーシャルメディアマーケティング、バズマーケティングの成功者は第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏だと言う人がいました。 この意見には私も非常に賛同します。 政治未経験の彼が政治経験豊富なヒラリー氏を破るためには、正攻法では明らかに分が悪く、どうしても自分の土俵に引きずり込んで闘うしかなかったのですが、彼はそれを見事に実現しました。 Twitterなどで過激な発言を連発し注目を集め、フォロワーだけでなくマスメディアにも自分に目を向けさせて巧妙に世論を巻き込み、賛否はあれど結果的に彼は大統領の座を手にしました。 これまで政治経験がなく、選挙基盤のない人物が大統領になるのも可能にしてしまうのがソーシャルの力とバズの力なのです。 では、もう少しEC企業の方の参考になりそうな身近な例をいくつか挙げることにしましょう。 ■ダイソン 私が今一番欲しい、吸引力の変わらないただ一つの掃除機でお馴染みのダイソン株式会社は、掃除機を使った感想をユーザー同士でリレーしてもらい、リレーが回りきれば実物をプレゼントするというキャンペーンを実施しました。 これはFacebook上でバズった上、実際に掃除機を使用した人の多くの感想を集めることに成功しました。 有用な情報はシェアされやすいので一石二鳥ということですね。 マーケティングとして非常に成功した例と言えるのではないでしょうか。 ■DUMBO Doughnuts and coffee 麻布十番にあるDUMBO Doughnuts and coffeeというお洒落が溢れ出て止まらないカフェは、外装もカップもピンク色に統一。 そのカップは持っているだけでこれまたお洒落な雰囲気になります。 美味しそうなドーナッツをピンク色のカップに乗せて一緒に写真を撮りSNS上にアップする女性が急増、瞬く間にバズりました。 その盛り上がりをテレビが取り上げ、さらにバズり、一層認知度が高まるという好循環を作り出しています。 ■ヴィレッジヴァンガード 遊べる本屋さんでお馴染みヴィレッジヴァンガードは、オンラインストアのTwitterフォロワー数が20万人近く(2017年2月14日現在)にのぼり、同店で扱う心惹かれるユニークな商品をユーモアたっぷりに紹介しています。 また、商品の写真をアップしてくれるユーザーをリツイートしており、一方的な宣伝ではない相互交流的な展開の仕方がとても上手です。 ■グリコ 私が大好きなお菓子、ポッキーの生みの親、江崎グリコ株式会社は11月11日に『「ポッキー」とTwitterでつぶやき、世界新記録を狙うキャンペーン』など一連の企画を実施し、370万超もツイートされ大成功を収めました。 ■ソフトバンク ソフトバンクグループ株式会社は、Facebookページ1周年記念に、ケータイ代が一生無料になるキャンペーンを実施しました。 一生分の使用料相当の商品券(5,188,000円)を 1名にプレゼントするという企画でしたが、そのインパクトの大きさから応募数は15万件以上にのぼりました。 プレゼントのキャンペーンではインパクトが勝負です。 たとえ当選者が少なかったとしても、このように多くの応募が見込めます。 宝くじが良い例ですね。   SNSごとに見ていくと、Facebookは活用している企業も多く、各企業ともユーザーとの交流や情報発信にうまく利用しています。 ここで大事なのが一方的な宣伝用ではなく、ユーザーとコミュニケーションをとることを念頭に置いたFacebookページの作成です。 ソーシャルメディア自体そもそも双方向のコミュニケーションであることを忘れてはいけません。 企業の看板を掲げるため公明性に長け、発信される情報への注目度も高いのが最大の特長です。 また、Twitterには宣伝と、市場調査の機能もあるといわれています。 Facebookと比べると投稿も『つぶやき』と呼ばれているくらいカジュアルでほぼリアルタイムでの情報のやり取りが可能です。 そのため情報拡散スピードは非常に速いです。 市場調査の機能としてTwitterで調べられることは、特定のワードをツイートしているユーザーや、特定のワードがツイートされている回数とピークの時期、自社アカウントのフォロワーが活発にツイートする時間や曜日などがあります。 FacebookとTwitterの特性の違いを簡単にまとめると、Facebookは投稿への注目度の高さと投稿される内容が濃い、Twitterはつながりの多さと即時性があると言えます。 それぞれをうまく使い分けて、相乗効果を狙いたいですね。 押さえておくべきバズの鉄則

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